アフリカ勉強会Vol.1 ワークショップ
アフリカ勉強会Vol.1 アフリカ事情講座
高校生アフリカ勉強会 アフリカ事情講座
高校生アフリカ勉強会 ワークショップ
アフリカ勉強会Vol.2 秋田商業高校発表
アフリカ勉強会Vol.2 アフリカ事情講座
A・Aフェスタ 会場
A・Aフェスタ アフリカ布着付け講座
A・Aフェスタ エチオピア民族舞踊披露
マラウイへの寄付物品一部
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A・A(秋田・アフリカ)プロジェクト
AAプロジェクト実行委員
■背景
この事業は、アフリカのマラウイ国で活動中の秋田県出身青年海外協力隊員(平成17年2次隊・理数科教師)の活動支援(活動現場で不足するサッカーボール、バレーボール、ユニフォーム、サッカーシューズ等の送付)を目的に、独立行政法人国際協力機構東北支部が主宰し、大学生グループやNPO等の協力を得て実施された。
主催: 独立行政法人 国際協力機構東北支部
共催: AAP実行委員会、青年海外協力隊秋田県OB会、秋田キャンパスネット、
NPO秋田国際交流友の会、社団法人秋田県サッカー協会
■プロジェクト全体の流れ
5/20 「アフリカ勉強会Vol.1」市民活動センター アルヴェ市民交流サロン
6/9 「高校生アフリカ勉強会」市民活動センター アルヴェ市民交流サロン
6/24 「アフリカ勉強会Vol.2」カレッジプラザ(秋田市明徳館ビル)
6/30 ノースアジア大学キャンパス祭 JICAフェアトレードブース出店
7/7 「A・A(秋田・アフリカ)フェスタ 〜赤道を越えたおくりもの〜」
市民活動センター アルヴェきらめき広場
7/12 寄付物品をマラウイへ送付
■各イベントの報告
●アフリカ勉強会Vol.1(5月20日)
*ワークショップ(貧困の輪、アフリカ援助の意見交換、政党マニュフェスト作成)
*アフリカ事情講座 講演者:アドマコ・アンサ・コフィ(秋田大学大学院、ガーナ出身)、佐々木 基了(秋田大学大学院、青年海外協力隊エチオピア隊員OV)
本プロジェクトの導入部として位置づけ、アフリカ諸国情勢や貧困の度合い、文化や歴史を学び、参加者にアフリカに目を向けてもらうことを目的とした。
ワークショップでは、貧困の輪、グループごとに政党名をつけアフリカ理解を深めるマニュフェスト作成などを行った。参加者が真剣に取り組んでいたのが印象的であった。
アフリカ事情講座では、コフィ氏がガーナを中心とした西アフリカの講話、佐々木がエチオピアを中心とした東アフリカの講話を行った。国旗から見える各国の歴史や人々の生活など、普段日本ではほとんど聞くことのないアフリカの情報が満載であった。
参加者からはアフリカに対するイメージが変化したという声が多くあり、アフリカに興味を持ってもらうきっかけづくりとして評価できる内容であったと思われる。
●高校生アフリカ勉強会(6月9日)
*ワークショップ(アフリカ援助のアプローチについて意見交換、中心目的の抽出)
*アフリカ事情講座 講演者:コーラ・オラグボイエガ(秋田国際教養大学准教授、ナイジェリア出身)
秋田県内の高校生を中心に秋田市在住のアフリカ諸国出身留学生も参加した。進行は大学生が行ったが、高校生が考えるアフリカ開発援助のアプローチの仕方は、大学生が考えているものと差異はほとんどなく、意見交換も活発であった。
講演者のコーラ氏は、ナイジェリアの国事情について講話した。前回勉強会の2カ国とは違った視点(ナイジェリアの法律、民法テレビ局の話など)での講話だったので、継続参加者にはアフリカ文化の多面性を認識できたようである。
●アフリカ勉強会Vol.2(6月24日)
*アフリカ事情学習成果発表 発表者:秋田南高校、秋田商業高校、秋田キャンパスネット(大学生)
*アフリカ事情講座 講演者:大澤諭樹彦(秋田大学助教、青年海外協力隊マラウイ隊員OV)、奥間麻紀(秋田大学、青年海外協力隊マラウイ隊員OV)
*ワークショップ(ホットポテト)
アフリカ勉強会のまとめとして、これまでのアフリカ勉強会で学んだことを高校生と大学生が発表した。秋田商業高校の生徒は、アフリカの貧困対策として学校建設を支援したいという具体的なアクションプランが発表された。
アフリカ事情講座では、今回サッカー物品の支援をするマラウイ国の隊員OVに現地の
事情について講演していただいた。内容はマラウイ人の生活や自然、医療事情、そしてこれからの国際援助の展望などであった。マラウイでのサッカー人気は熱狂的であり、物品募集の呼びかけをさらに盛り上げていこうと、7月のA・A(秋田・アフリカ)フェスタにむけて士気が高まった。
最後にワークショップ「ホットポテト」を行った。各自がアフリカ支援のためのアクシ
ョンプランを作成、それらを参加者全員が全員にコメントを書いて自分の元へ戻ってくるという流れで作業を進めた。お互いのプランを交換することで、アフリカ支援へのアイディアが膨らみまたそれらを全員で共有できたので、アフリカ理解を深めるためのアプローチに「気づき」が多かったという参加者の声があった。
●A・A(秋田・アフリカ)フェスタ(7月7日) 会場全体の装飾(協力:小松クラフトスペース)
・各種ブース出展
* エチオピア料理(協力:エチオピア料理レストラン「ブルーナイル」)
* プロジェクトステッカー・エコバッグ販売(協力:ポルカ舎)
* フェアトレード石鹸販売(ガーナ産シアバター)
* フェアトレードコーヒー販売(マラウイ産、エチオピア産)
* アフリカ雑貨販売(協力:パダン) *JICAパネル展示
* 寄付物品の回収、コーヒー出がらしを脱臭剤として提供
* アフリカ理解プロジェクト書籍「おしゃれなアフリカシリーズ」販売
・ステージ企画
*2006年知的障害者サッカー世界大会日本代表ゴールキーパー加藤隆生氏フリートーク &PK対決
*アフリカ布着付け講座 講師:アフリカ理解プロジェクト 若松陽子氏
*エチオピア民族舞踊披露 講師:モカ・エチオピア・ダンスグループ 山本純子氏
*南アフリカ共和国国歌「ンコシシケレリ アフリカ」合唱 AAP実行委員
これまでのアフリカ学習会の成果を広く一般に発信する場として「A・Aフェスタ」を開催した。地元地方紙でもプロジェクトの趣旨を掲載してもらい、全県に物品寄付を呼びかけた。(サッカー、バレーボール関連用具)
各種ブースではアフリカ産フェアトレード商品の石鹸やコーヒー、アフリカの雑貨などを販売。その他に募金も集め、売上金の一部と共にマラウイへの物品郵送費に充てた。
アフリカ文化の理解を広げるために講師を招きステージ企画を実施した。布の着付け講座では、一般来客者にも着付けを体験してもらった。カラフルな布を身にまとうことで「おしゃれなアフリカ」を実感していただけたようである。エチオピアダンスでもリズミカルな曲に合わせたダンスから、アフリカに住む人々の生きる力が伝わってくるようであった。
また、この日は秋田南高校の文化祭でも「高校生A・Aフェスタ」を開催。アフリカ勉強会の学習成果を文化祭来客者に発表、本プロジェクトへの理解を呼びかけながらフェアトレードコーヒーの販売や募金活動を行った。
■寄付物品集計報告
*提供者:社団法人秋田県サッカー協会、秋田商業高校、秋田南高校、秋田キャンパスネット
A・Aフェスタゲスト出演加藤隆生氏、A・Aフェスタ当日の来客者
集まった物品
サッカーユニフォーム(上下) 200着以上(キーパー用5着含む)
サッカーボール 100球 (新品20球含む)
サッカーシューズ 70足 (新品スパイク10足含む)
キーパーグローブ 3足 (加藤氏サイン入りあり)
サッカーソックス 100足以上
ビブス 50着
バレーボール 40球
提供物品は検品・集計後、段ボールに梱包し、段ボール(サイズ大)21箱、航空便と船便に分け、7月12日にマラウイに向けて発送された。
■プロジェクト総評、謝辞
県内の大学生で組織する団体「秋田キャンパスネット」が実行委員の中心となり、高校生も巻き込んで本プロジェクトは進められた。スタッフ自身のアフリカ学習意欲が高かったので、多くの寄付物品が集まったと思われる。
アフリカ諸国が抱えている貧困の問題は非常に多面的なもので、援助をするにしても様々なアプローチが考えられる。それだけ私たち日本人ができること、やらなければならないことは多いだろう。今回のプロジェクトで学んだことを土台に、今後もアフリカとの国際交流を進めていくために秋田から情報発信を行っていきたい。
最後になりますが、本プロジェクトにご協力いただいた方々に心より感謝申し上げます。マラウイの子供たちに明るい未来が訪れるように祈りながら、結びといたします。
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報告者:佐々木基了(もとき) A・Aプロジェクト実行委員
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