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日本エチオピア協会設立40周年記念
「エチオ・キッズ・フェスタ」
【エチオ・キッズ・フェスタの概要】
開催日時:2011年8月27日(土)11:00-15:30
イベント名:日本エチオピア協会設立40周年記念『エチオ・キッズ・フェスタ』
場所:川崎市国際交流センター
主催:一般社団法人日本エチオピア協会 共催:財団法人川崎市国際交流協会
参加者総数:110名
今回のイベントは、日本エチオピア協会創立40周年の記念事業として、こどもたちに遠いアフリカの国エチオピアを身近に感じもらおうと夏休みに照準を合わせ企画しました。
夏休み中の開催ということもあり、親子で参加できる場、楽しめる場づくりを目指し、「エチオピア・もの知り講座」「エチオピア・モノつくり講座」「エチオピア・ダンス講座」の3つのプログラムを用意。学校の授業のように時間割も作り、参加のこどもたちは、エチオピアの国旗の色にちなんだ、みどり組・きいろ組・あか組の3グループに分かれ、3種類の講座を順番に廻ってもらいました。
【プログラム】
●エチオピアもの知り講座(写真1・2)
講師:竹内知成(JICA職員 元在エチオピア日本大使館勤務)
Ehssan Mahdi Ahmed (英語講師/エチオピア出身)
PowerPointで作った教材をもとに、まずは、エチオピアの挨拶体験。肩と肩をぶつけあったり、頬をくっつけあったり、目上の方との握手の仕方も体験しました。エチオピアの場所の確認、気候や民族、人類やコーヒー発祥の地であること、独自の暦や文字など、エチオピアの不思議をたくさん学びました。その他、日本とエチオピアの似ている点をスライドを見ながら確認したり、授業の終盤では「これは何でしょう?」クイズも。木の枝の葉ブラシや、エチオピア独特の水筒・弁当箱など、難しい出題でしたが、子どもたちは侮れない。かしこい彼らの正解率は、なんと100%だったそうです。
●エチオピアモノつくり講座
①ペーパービーズネックレス (小学校低学年向け)(写真3)
講師:内藤アカデミー 講師
「人間力を養う塾」として、地元でも定評のある内藤アカデミー様より、ボランティアで講師の先生方を派遣いただき、カラフルな折り込み広告を素材にしたペーパービーズで作るネックレス講座を開いていただきました。真剣な表情で作品作りに取り組むこどもたち。完成したネックレスを首からさげ、得意気に自慢しあう姿が、とてもかわいらしかったです。
②レザークラフト講座(小学校高学年+保護者)(写真4)
講師:鮫島 弘子(a n d u a m e t 代表 元青年海外協力隊エチオピア隊員)
エチオピアといえば、良質な羊皮の産地。講師の鮫島先生が、エチオピア出張時に現地で仕入れてくださった羊皮を使い、ちょっとためになるお話しとともに「おとなも使えるカード入れ」作りを体験しました。この講座は、保護者の方々にも大人気。お子さんと同じ時間帯に同じ教室内で受講できるという設定にも配慮しました。子どもだけでなく、おとなもちゃんと楽しめる参加型親子講座は大成功。このカード入れにPASMOやSUICAを入れ、早速通勤に使っているお父さんやお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
●エチオピア・ダンス講座
講師:モカ・エチオピア・ダンスグループ(写真5)
エチオピアを代表する3つの民族の踊りを体験てもらいました。修了式では、クラス別に異なるダンスを発表してもらうという趣向で、前半は、エチオピア各地方に伝わる民族舞踊の体験レッスン。後半は、発表会に向け、本格的に振りを覚えてゆきます。子どもたちのリズム感や覚えの早さにはビックリ。もの知り講座で覚えたての「ティナステリン!」と挨拶をしてくれる子どもたち、モノつくり講座で作ったネックレスさげ、ダンスに参加してくれる子どもたち・・・のびのびと身体を動かしながら、座学や工作で集中した神経をほぐし、エチオピアのリズムと音楽を楽しみました。
●エチオピア・食の体験(写真6・7)
お昼休みには、遠足のように大広間にレジャーシートを広げ、全員で初めてのエチオピア料理を試食しました。手づかみで食べるインジェラ(エチオピアの主食)とドロワット(鶏の煮込みシチュー)に驚いた子どもたちも大勢いたようです。それでも、みんなで食べるお弁当は格別なもの。インパクトのあるエチオピア体験に、こどもたちは大喜びでした。
●修了式
修了式では、アフリカ理解プロジェクトさんのご厚意によりご提供いただいた「コーヒーのはじまりの物語」のスライドをプロジェクタに写し、デジタル紙芝居として上映。もの知り講座でエチオピアがコーヒー発祥の地であることを学んだ子どもたちは、物語の進行に興味津々。耳をそばだてながら前方のスクリーンに見入っていました。
修了式のクライマックスは、先生方や保護者の方々に、習いたてのダンスを披露するダンス発表会です。MCの紹介で、本格的なショーを体験した子どもたち。会場からは手拍子や拍手が鳴りやみませんでした。
そして、最後まで参加したこどもたちには、エチオピア大使館のファラガ臨時代理大使より、修了証が手渡され、記念写真をパチリ。参加の子どもたちにとって忘れられない夏休みの想い出になったのではないかと思います。
■■■主催者所感■■■
今回のキッズ・フェスタは、日本エチオピア協会が国内の子ども向けに提供した初めてのプログラムです。企画当初から協会独自ではなく、地元の国際交流協会様や、子どもの扱いに長けた内藤アカデミーの先生方と共同で準備を進められた事で、会場確保や集客が非常にスムースに進み、助かりました。その分、協会としては、プログラム作りに集中でき、質の高いコンテンツを提供できたのではないかと思います。三者が其々の得意とする分野で役割分担したことが功を奏し、満足度の高いイベント運営ができました。また、協会ならではの伝手で、成人向けセミナーでも活躍される優秀な講師陣をアサインできたことで、ご参加の保護者の方々にも十分に楽しめる内容に組み立てられたと思います。当日配布したアンケートには「楽しかった、良い時間だった、将来行ってみたい、もっと知りたい」などのコメントがあり、翌日の東京新聞川崎版には踊っている子供たちの写真入りの記事が掲載されました。また、地元タウンニュースにも記事として取り上げられています。
各講座の受講風景は、以下のBLOGよりご覧いただけます。
http://saba.air-nifty.com/mocha2005/2011/08/ethio-kids-fest.html
協会40周年の記念プログラムとして『幅広い年齢層に、幅広い分野のエチオピアを知ってもらおう』と企画したイベントでしたが、正に日本の将来を担う子どもたちに、他では経験できない特別なプログラムが提供することができ、エチオピアへの興味の扉を開けたのではないかと思います。今回参加の子どもたちの中から、ひとりでもふたりでも、将来エチオピアに行ってみようという気持ちを持ってくれたら、これ以上の喜びはありません。
以上
一般社団法人 日本エチオピア協会 理事 山本純子
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