アフリカ理解プロジェクトでは、国際理解・交流、開発教育、地球市民育成に関するセミナーやワークショップの開催、講師派遣を行っています。お問い合わせ：events@africa-rikai.net

大使館が主催する文化交流プログラム＋国際交流団体のアイディア

■東京アフリカ　『エチオピア・アワー』　2007年3月11日
主催：JAYNE（日本アフリカユースネットワーク）・南青山OVE
協力：エチオピア大使館　モカ・エチオピア・ダンスグループ，ンゴマ・ジャパニ（東アフリカNGOMA親交会）
講師：山本純子（モカ・エチオピア・ダンスグループ/ンゴマ・ジャパニ） http://ngoma-japani.orio.jp/

★同団体のご好意で、豆本をアフリカ理解HPの下のページからダウンロードできるようにしています。http://africa-rikai.net/teachers/materials/index.html

●プログラムの目的と背景　通常、エチオピア大使館が主催している文化交流プログラムにンゴマ・ジャパニ（東アフリカNGOAMA親交会）の演出を加え、参加者にエチオピアをより身近に感じてもらうプログラム作りにチャレンジしました。

●コーヒーセレモニー　まずは、来場の皆さんを、エチオピア流にコーヒーセレモニーでもてなします。参加者には、ンゴマ・ジャパニみんなの豆本プロジェクト特製『飲むエチオピア・エチオピアコーヒー読本』が配られ、エチオピア大使公邸から駆けつけたコーヒーマスターによる実演をじっくり楽しんでいただきました。コーヒーセレモニーを体験するのは初めてという参加者も多く、皆さん、珍しそうに豆本とセレモニーを交互に眺めながら、ゆったりと流れるエチオピアの時間を感じていたように思います。（写真１）

●ファッションショー　続くファッションショー『民族衣装百花繚乱』では、様々な民族の華やかな衣装を通じて、エチオピアという国の多様性（80以上の民族の共生。エチオピア正教とイスラム教の共存。）を伝えました。ファッションショーの終わりには、多民族の共生という意味を込めて、8つの民族が共演するアムハラ州ウォッロの人びとの踊りを披露し、エチオピアという国をビジュアルで捉えていただけるよう趣向を凝らしました。この演出は、思いの外、功を奏したようで、エチオピアという国の特性を強く印象付けたように思います。（写真2・3）

●ダンスパフォーマンス　その後の民族舞踊メドレーでは、ファッションショーで紹介した民族毎の特徴を、踊りを通じて体感していただきます。異なる音楽・所作・衣装にこめられた民族夫々のアイデンティティーを感じながら、5つの民族舞踊をご覧いただきました。パフォーマンスの途中には、ケニア・ルオ民族の舞踊グループ『ニャティティ・ムレンボ！』が飛び入り参加し、国境を越えたコラボが実現するという一幕も。エチオピアの地域によっては、ケニアの伝統芸能に近い衣装や動きのダンスもあり、踊りの伝播ルートの妙が感じられます。（写真4：ソマリの踊り・写真5：ガンベラの踊り・写真6：アムハラ・ウォッロの踊り・写真7：ワライタの踊り・写真8：グラゲの踊り）

●ダンス体験　そしてプログラムの最後は、ダンスのワークショップ。ここでもンゴマ・ジャパニ特製『踊るエチオピア・エチオピア　ダンス読本』が配られ大活躍。これまで観てきた民族の特徴をおさらいしつつ、エチオピアを代表する3つの民族（アムハラ・グラゲ・ティグレ）の踊りを参加者自身が体験します。民族衣装の貸し出しも好評で、ワークショップは老若男女を問わず、いつでも盛り上がるのですが、凡そ80人が参加した今回は、満員の会場が一帯となって沸き立ちました。エチオピアの民族舞踊の良いところは、年齢の別なく楽しめるところ。観て楽しく、踊るともっと楽しい不思議な魅力に溢れるのがエチオピアの民族舞踊です。（写真9・10）

●ふりかえり　1時間半に渡るプログラムでしたが、ンゴマ・ジャパニのコンセプトである『日本ではまだ馴染みのない東アフリカの無形文化を知る。親しむ。愛好する。』正にこのコンセプトを実践するプログラムとなりました。何よりも参加者の笑顔が私たちの活動の励みになります。継続して愛好する場として、モカ・エチオピア・ダンスグループという素晴らしい器も準備されていますので、今後もエチオピア大使館と連携し、より幅広くエチオピアの無形文化を伝えられるよう、工夫を凝らしたプログラム作りに励みたいと思います。

*エチオピア大使館　モカ・エチオピア・ダンスグループは、毎週土曜日の午前中、東京・高輪台にあるエチオピア大使館で民族舞踊の練習会を行っています。ご興味ある方は是非、ご参加ください。

モカ・エチオピア・ダンスグループのHP：http://homepage3.nifty.com/mocha-ethiopia-dance/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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