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背景
ガールスカウトは「責任ある市民」を育てるために創設された、世界的な青少年団体です。世界中で約1千万人のガールスカウトが活動しています。アフリカ大陸でも32カ国で私たちの仲間が活動しています。

外務省の主催で2003年5月18日に日比谷公園で「アフリカンフェスタ」が(毎年3万人近くの入場者があります)開かれました。このフェスタで私たち東京36団は、99年から続けている「キリマンジャロ奨学生基金」を通じて学んだアフリカ、そしてタンザニアを、フェスタに参加した一般の皆さんに"ポイントラリー"という形で楽しく学んでもらいました。

活動のねらい
99年から毎年行っている「キリマンジャロ奨学生基金」の寄付を通じて、タンザニアの中・高校生女子の勉学を支援するとともに、アフリカやタンザニアの現状を理解する。
ブラウニー(世界の友達)、ジュニア(世界のGS・平和な世界・世界の国々)、シニア(国際理解)、レンジャー(平和)プログラムへのチャレンジ。

ワークショップまでの活動の展開
・奨学生基金への寄付金集め(99年から、毎年1万円〜3万5千円)
クリスマス・プレゼント交換金の一部、ブラウニーの魔法金貨、団バザーなどで集金
・事前学習(1時間)アフリカでNGO活動しているGSリーダーの話を聞く「ガールスカウトにできること:途上国の女の子たちの教育を応援しよう」
・ワークショップの準備2回(6時間と3時間)タンザニアの衣装、食べ物、言葉、教育、アフリカのGSについて自分たちで調べてきたことを発表。実際にアフリカでNGO活動をしているリーダーからコメントをもらいディスカッション。ワークショップのやり方を考え、クイズを作る。クイズの出し方などのデモンストレーションを工夫し、練習する。ワークショップに必要なものを準備する。

アフリカンフェスタでワークショップを実施
実施時間:1時間

ポイントラリーのルール(当日に使われた「パスポート」
最初にポイントカードを配ります。
各コーナーをまわり、スカウトが考えた、アフリカやタンザニアの難問!?に答えてもらいます。
正解するとポイントが加算され、高得点をゲットすると素敵なアフリカングッズがもらえるようにしました。

●アフリカの地図コーナー (アフリカの地図
ガーナ、カメルーン、エジプト、タンザニア、南アフリカなど、日本でも知られている国を、手作りのアフリカ大陸ジグソーパズルにはめ込んでもらう。

●衣装コーナー(カンガの使い方)
タンザニアの衣装を着たスカウトから、衣服についてのクイズ3問が出される。

●食事コーナー
タンザニアの食事に欠かせない基本ソースを用意。味見してもらい、どのような食材が使われているか当ててもらう。

●言葉コーナー(スワヒリ語を少し
タンザニアの言葉:スワヒリ語のあいさつ、数のかぞえ方を覚えてもらい、クイズにだす。

●教育コーナー
タンザニアの教育:子供たちが学校に行けない理由など、3問のクイズに答えてもらう。

●アフリカとガールスカウトコーナー
アフリカのガールスカウトについての簡単なクイズ

それぞれのコーナーで正解数によりポイントが加えられる。
参加賞は、手作りのタンザニアの切手のブックマーカー。

スカウトたちの感想

ガールスカウト(シニア:高校生)の声
「アフリカンフェスタに参加して、アフリカの民族衣しょうのガンガを着たりアフリカの言葉を習ってみてとてもいい体験をしました。この体験を通してアフリカのことについて知ってもらい1人でも多くの子どもに教育を受けてもらいたいと思いました。また、アフリカのほかにも世界のいろいろな問題を知り困っている人を助けたいです」

リーダーの声
日比谷公園のアフリカンフェスタに初めて参加しました。私たちが企画したポイントラリーゲームでアフリカを身近に感じてもらいながら、ガールスカウト活動が世界に向けての活動を行っていることが紹介できるよい機会となりました。

私たちは、アフリカについてはなじみが薄かったためどのように情報を集め、伝えるかが課題になりました。ガールスカウトたちは、まずはアフリカについてわかることを調べたり、実際にアフリカに住んでいる方の話を聞いたりしているうちに、異なる生活習慣、文化にとても興味を持ったようです。当日、うまく運営できるか心配でしたが、ガールスカウトたちは動じることなくのびのびと各ポイントを運営していました。アフリカの知識をどうアピールしたらよいかを学び今後のガールスカウト活動に生かしてくれることを願っています。(http://www.girlscout.or.jpのホームページより)

一般参加者の感想

1時間のワークショップでしたが、100人近い人たちが参加しました。多くの人たちから「工夫があって楽しかった」「こんな活動をする団体があるなんて知らなかった」「子供たちの一生懸命な姿に感心した」というコメントを頂きました。

成果と課題

途上国への寄付活動をする学校、社会・青少年団体は多くあります。しかし、その寄付が、何のためにどのように使われ、途上国の人々の暮らしがどう変わったかに関心を持つところは、少ないようです。
これは、寄付や支援を求める国際協力機関やNGO側にも責任があります。学校、社会・青少年教育と国際協力機関やNGOが連携して、寄付や支援を通じて、同じ地球に住む人間として途上国の人たちとの連帯感を持てるようなプログラムづくりを考えていく必要があります。今回のワークショップへの参加は、子供が子供(大人に)に、自らのアフリカについての学びを伝えることにより、受身の関わりを、主体的な関わりに変えるための試みでした。子供たち自らが教えるという立場に立つことで、学びもより深いものになり、途上国との関わりを主体的な活動とするインセンティブも高まったように思います。


このガールスカウト東京第36団のフェスタでのワークショップと奨学金支援は毎年続いています。


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