〔講座〕公文国際学園(横浜市)
インタレストスタディーズ
「アフリカンクラフトをつくろう!」
〔日時〕2008年10月14日(火)〜17日(金)
〔ねらい〕
昨年度の「アフリカ料理に挑戦!」という講座に引続き、今年度もアフリカの豊かな文化にふれてもらいたいという思いから「アフリカンクラフトをつくろう」という講座を企画しました。またアフリカ原産の材料や手法を用いる中で、フェアトレードについても考えてほしいと思いました。
〔内容〕
1日目
- アフリカの生活を知ろう:WEST AFRICA −人々の暮らしと伝統文化− (SUPA 写真集)を見て感じたことをまとめました
- ビーズアクセサリーを作ろう その1:ワイヤーにビーズを通すだけの簡単バングルを作りました
2日目
- 泥染めをしよう:国立民族学博物館の泥染めキットを使って、敷物にデザインをしました
- ビーズアクセサリーを作ろう その2:アフリカの国旗などをモチーフとして、革の表面にビーズで模様をつくりバングルにしました
3日目
- @シアバター石けんを作ろう:精製シアバターを3種類のオイルと混ぜ、牛乳パックを型にして石けんを作りました。また、シアバターが木の実から精製されるまでの過程をDVDで鑑賞しました。
- フェアトレードについて考えよう:新聞記事やインターネットの情報をもとにして、フェアトレードについて考えました。また、大船駅近郊にありフェアトレードに取り組んでいるお店を紹介しました。
4日目
- カンガでファッションショーをしよう:グループごとにカンガのいろいろな巻き方を試し、自分達で製作したビーズアクセサリーとともに記念撮影をしました
- 4日間のまとめ&レポート作成
〔協力者〕
白鳥くるみさん(アフリカ理解プロジェクト)
若松陽子さん(アフリカ理解プロジェクト)
山元理紗子さん(元青年海外協力隊員)
〔参考書籍〕
おしゃれなアフリカシリーズ4 アフリカンアート&クラフト
アフリカ理解プロジェクト 編 明石書店
カンガ・マジック101 カンガ愛好研究学会 訳・編 ポレポレオフィス
はじめての手作り石けん 小幡有樹子 著 学習研究社
〔参加者感想〕(抜粋)
*シアバターを精製している現地の女性の様子をみて、あんなに手間がかかっているのに、とても安く売られていてガックリときた。ちゃんと平等な貿易にしてほしい。(中1)
*アフリカはもっと貧困で暗いイメージがあったけれど、写真を見るとどの人もにっこり笑っていて、明るい国なんだなと思った。(中1)
*何よりワイルドでたくましいなと感じました。伝統的な文化がたくさんあり、それを守ろうとする現地の人の姿勢がすごいと感じました。また、その文化もすごく魅力的でした。(中2)
*アフリカでもビーズを使っているなんて知らなかった。(中2)
*アフリカに行きたい! 旅行も行きたいけど、現地の人と関われるような活動にできることなら将来参加してみたいと強く思います。(高1)
*ケチっちゃいけないと思いました。結局世の中って、先進国の都合で回っている気がする。日本も含めて…。(高1)
〔担当教員の感想〕
ビーズに泥染め、シアバター石けん、カンガと欲張った上にフェアトレードについても紹介したいとなると、4日間が非常に短く感じられました。実際、昨年度のように校外に出て活動したり、外部の方をお招きして話しを聞く機会を設けたりすることができず、ひたすらモノづくりに励む毎日となりました。生徒にとっては、作品が手元に残る達成感は得られたようですが、もっと多角的なアプローチがあっても良かったかもしれない…とも感じています。限られた時間の中で「アフリカ」を伝えていくにはどうしたらよいのか、今後も模索していきたいと思います。
今回もアフリカ理解プロジェクトの方々には大変お世話になりました。実は、若松さんの「クラフトも面白いと思いますよ〜」の一言がこの講座の原点です。企画にあたっては、沢山の有用な情報を頂いたばかりでなく、ビーズアクセサリーやカンガを貸し出して下さり、とても助かりました。どうもありがとうございました。
岡東暁子 (公文国際学園教員)
生徒たちの報告書
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