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マリ料理講習会の開催
「リマ料理」とか「マヤ料理」など開催前にはアフリカの「マリ料理」とはか け離れた地域の名前が参加者のみなさんの口にのぼっていました。さて、講習が
おわって、アフリカ・マリ料理の知名度はアップしたのでしょうか?
背景
愛知県一宮市国際交流協会では、ボランティアグループを中心に、国際交流クッ キングの開催や、ホームステイ受入れ、外国人が日本語を学べる日本語広場の運
営、国際理解セミナーや国際交流のイベントの企画など、活発に活動しています。 今回は、一宮市近郊の桑名市在住で、マリ共和国の遊牧民トゥワレグ族出身の福
井・ハディジャトゥさんをお迎えし、マリ料理講習会が2006年2月15日(水)、 一宮市青年の家で開催されました。
主催:一宮市国際交流協会ボランティアグループ
後援:一宮市国際交流協会、(有)人の森 http://www.hitonomori.com
■活動のねらい
・マリ料理を共につくることにより、比較的なじみの薄いマリ共和国の食文化に 触れ、楽しむこと。
・参加者の方々に進呈されたアフリカ理解プロジェクト編集の「アフリカン・キッ チン」の本を通し、同プロジェクトの活動を間接的に支援する一方、日ごろメディ
アではあまり報道されないアフリカの魅力や文化の豊かさ、楽しさを参加者の方 と分かち合う一端となること。
■マリ料理講習会までの活動の展開
2005年12月
一宮市の広報誌へ料理講習会の広報。講師選定。開催場所決定。
2006年1月
料理内容の決定。託児ルームの確保、保育士の選定。
2006年2月
食材の手配。口コミによる広報。おかげさまで満員御礼。
2006年2月15日
マリ料理講習会当日 参加者(26名)が各グループにわかれ、マリの代表的な料理であるピーナッツ ソース(鶏肉・人参・キャベツ・玉ねぎの煮込み)を一緒につくりました。また、
オクラソース(肉、オクラ、玉ねぎの煮込みソース)の作り方を学び、炊いたご 飯、マリのアタイヤ・ティー(甘い紅茶)とともに試食しました。途中、アフリ
カ西部と東部の食文化の違いや、主食、家庭でのマリ料理の食し方など文化面で の質疑応答があり、たのしくワイワイと過ごしました。
■参加者の声
思っていたよりもマリ料理はおいしかった。みんなでわいわいやって作れ たが楽しかった」 70代女性
「使う油の量の多さにはびっくりした。紅茶にいれる砂糖の量にもびっくり。 でも結構食べられた」 60代女性
「ウガンダの料理を食べたことがあるけれど、ピーナッツソースの料理はおいしかっ た」 20代女性
「普段生徒さんに料理を教えていますが、いろいろとアイディアや刺激をうけま した。次回もいろいろな国の料理を企画してください。」 30代女性
「先生もフランス語でお話して通訳を介しての料理講習だったので、異国体験 を味わえた」 30代女性
■企画者の声
「アフリカ料理講習会は夏に開催するのがよかったかもしれません。オクラなど の夏野菜を使用することが多く、食材の手配に苦労したので。(結局タイ産のオ
クラを使用)。名古屋の金山にイスラム圏の人々が買出しにいくストアがあるそ うですが、小売店の情報を早く知っておけば食材調達に役立ったと思います。」
「参加者は、20代から70代の方まで幅広く、国際交流という要素を目的としたが、 世代間交流も果たしている感じ。男の方は1人だけで、後は圧倒的に女性の参加が
多かったですが、みなさん、楽しそうでした。
「地域におけるイベントへの参加者募集は、通常の市の広報誌よりも、口コミの ほうが効果絶大。企画者の子どもが所属する幼稚園、学校関係や、趣味仲間、親
類などから多くの方が集まった。途上国への旅行好き仲間が集まるサークルが開 設するホームページ掲示板への書き込みなど、インターネットによって特定のグルー
プをターゲットにする広報手段も有効。開催場所は、年配の方や遠方からこられ る方もいるため、駐車場スペースが余裕をもって確保できるところで正解だった。
小さい子連れのママさんも参加したため、託児施設は喜ばれた。」
「家に持ち帰って家族に食べさせたらあまり好評ではなく、子どもは手をつけな かったというご家庭があったそうです。なじみのないマリ料理があんなにおいし
くいただけたのはあの共有した時間と過程があったからではないかと思います。」 以上、30代女性
■成果と課題
料理をするという共通の体験を通して、普段あまり耳にしたこともないアフリカ のマリ共和国の食文化の一端に触れ、先生ともども楽しく過ごせたのは成果でし
た。準備が結構大変なので、この種の企画の継続が課題といったところでしょうか。
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中林さえ子 有限会社人の森
mail: info@hitonomori.com
http://www.hitonomori.com
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