アフリカ理解プロジェクト 総合学習・国際理解・国際協力・開発教育 | ||
それは、ザンビアからタンザニアに向かうタザラ鉄道の車窓から外を眺めていたときのことです。 列車が止まるたび、急ぎ足でやってくる、物売りの地元の女性たちの姿をよく目にしました。 バナナやマンゴーの濃い黄色や緑に負けないほど鮮やかな色の布に、 ほとんどの女性が身を包んでいることに気がつきました。 その鮮やかさと、色の取り合わせ方、着るというより巻いて身を飾る布のお洒落。 色や柄、上下の組み合わせ方など、どれだけ見ていても飽きることはありません。 そのくらい、斬新でインパクトの強いアフリカのユニークな布に夢中になってしまいました。 また、子供を抱くときや荷物を運ぶときなどにも、いつもこの布は登場します。 どんな場面でも役立つ、生活に溶け込んだ便利な道具でもあるのです。 美しいだけでなく機能的でもある布の魅力を感じ、私のアフリカン布熱は高まるばかりでした。 マーケットを巡り、布を買いあさり始めた頃から、もう心は決まっていました。 私も、このアフリカの布に身を包みたい。 日本に帰った後、この素晴らしい布を眠らせてしまってはもったいない。 アフリカン女性と同じように着るにはちょっと派手すぎるかもしれないけど、 日本人らしくアレンジして着ることは出来る! そうやって、アフリカと日本を融合させるのも面白いじゃないか! そんな思いから生まれた、ドレス、スカート、パンツたちです。 縫製の段階より、その前の「布にあったパターン選び」が私は大事だと思っています。 この布だからこの形、というような、 ワンアンドオンリーの服を皆さんにも作り出して欲しいな、と思います。 (写真・文提供:小林純子)
|
|
|