アフリカ理解プロジェクト 総合学習・国際理解・国際協力・開発教育 | ||
もともと布が大好きで、ケニアへ行ってまず目を引いたのは色鮮やかなカンガの布でした。 でも仕事が始まり、洋裁を教え始めたころは全く地元の布や文化とは関係のない西洋の洋服作りを教えることに必死でした。 それでもケニアの人々の生活に密着したカンガは、私の生活の中に自然に入っていました。 出かけるたびにカンガを売っているところを目にすると買い集め、普通に生活の中で地元の方々と同じように使っていました。外出するときは必ずかばんに入れて、寒ければ体に巻いて、ぬれたらタオルがわりに、荷物が増えたら風呂敷で、外で座るときは敷物、寝るときは上にかけて(1枚ではありません、何枚か持っていました)。 気に入っていたのは湯上りに浴衣のように体に巻くことでした。 帰国後も3〜4枚は日常的に使っていました。外出先で肩からかけて子供に授乳したり、プールから上がったときに体を拭いてそのまま水着の上に巻いたり。周りの人たちもいつも「それ良いわね!」と言ってくれるので差し上げてもなかなか同じようには使っていただけません。やはり少しでも手をかけて洋服の形になったほうが日本では使いやすいようです。これが『私がアフリカンドレスを作るきっかけ』です。 カンガのデザインを生かした、洋服の概念にとらわれないものもとても素敵です。 また普通の衣類の一部やカバン・小物などいろいろなものにアフリカを取り入れて、アフリカの魅力をより多くの方々に見つけていただきたいです。 (文:若松陽子)
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