絵葉書に描いたアフリカ
私は建築家の坂田泉と申します。
以前、国際協力事業団(JICA)の仕事でケニア滞在中、大学で建築を教えるかたわら、ナイロビの道端で人々のスケッチをし、その時の経験をもとに『ムチョラジ!アフリカ発/描きながら考えた僕のナイロビ12カ月』(求龍堂、2001年)という本を出版しました。「ムチョラジ」とはスワヒリ語で「絵描き」の意味。スケッチを続けるうち、街の人たちから「おーい、ムチョラジ!」と声を掛けられるようになったことから付けたタイトルです。
さて、『ムチョラジ!』の出版後、本に納めたスケッチのうち16枚を絵葉書にし、読者を中心とした希望者に販売しました。この絵葉書は現在もアフリカ関係NGOを通じ、イベントなどの折りに販売しておりますが、まだ残部が多く、何かの用に役立てられないものかと思っておりましたところ、「アフリカ理解プロジェクト」のことを知り、私の絵葉書を学校やNGOに提供し、アフリカ理解の教材として使っていただくことを思い立ちました。
私の絵葉書には靴磨きから乞食、ストリートチルドレンまで、ナイロビの道端でたくましく生きる人たちの姿が生き生きと描かれています。描きながら相手と話したことや感じたことをもとに、それぞれのスケッチに短いコメントを添えてあります。アフリカのことをまだよく知らない子どもたちや若い人たちにとって、よい入口になると思います。
この絵葉書の利用希望者を下記の要領で募集します。
◇申込方法
- 絵葉書の利用を希望する方は、私宛てにメールにてその旨ご連絡ください。
メールアドレス:mchoraji@hotmail.co.jp
- 折り返し、見本の絵葉書セット(16枚で1セット)をお送りします。
- 見本をご覧になって教材としての利用が確定した場合は、利用方法の概要(どういう方を対象にどのような使い方をするか等)をうかがった上で、必要部数をお送りします(絵葉書は無料、送料のみ負担していただきます)。
- 絵葉書を教材として利用された方には、次のような点についてご意見を寄せていただき、「アフリカ理解プロジェクト」WEB上に掲載することにより、利用者の輪をもっと広げていければと思います。
・どのような使い方をしたか
・対象者の反応はどうだったか
・教材として使ってみて良かった点と改善すべき点
・他のどのような教材との組み合わせが効果的か
坂田泉
|