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アフリカ絵本

絵本 飛田さん
6歳 エチオピアのアディス・アベバに2ねんかんすんでいました。


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きりく  作・ミッシェルオスロ 翻訳・高畠 勲 徳間書店 

きりくは、きょうにとって、まじょがこわいです。でも、さいご、あのまじょが、やさしくなったから、きりくのおはなしはすきです。
きりくは、じぶんのおじさんにあいたくて、まじょから、みをかくして、おじさんのところにいきました。そのまじょは、おじさんにあわせない、わるいまじょだったんです。きりくっていうのは、ほんもののあかちゃんよりちっちゃいこどもです。そのまじょは、おとこたちに、どくのはりをさされて、まじょになっちゃいました。

両親の解説:邦題「キリクと魔女」という西アフリカの童話。アニメ版の映画も出ていて、大人も楽しめます。

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ピカピカ  作/絵 たばたせいいち 偕成社
ぴかぴかは、おおやさんにすてられて、ごみばこにいれられちゃいました。なんですてられたかというと、きこきこうるさいおとをだすじてんしゃだったからです。それに、ぼろっちいじてんしゃだったからです。でも、そのよる、ねこがきて、おはなしをはじめました。それで、たまというめすのねこは、ゆきちゃんに、ぴかぴかがいるところにあんないしてくれました。ゆきちゃんのおじいちゃんは、じてんしゃせいりのひとです。それで、ゆきちゃんは、おじいちゃんのところにぴかぴかをつれていきました。おじいちゃんは、じてんしゃをなおしながら、じてんしゃにいいました。「ぴかぴか、おまえ、あふりかにいったら」っていいました。いったとおり、ぴかぴかはふねにのってあふりかにいきました。みんな、あふりかのひとたちは、やさしく、ぴかぴかたちをむかえてくれました。ぴかぴかは、もしゃおばさんのところにいきました。おばちゃんのところにいって、あかちゃんのいのちをたすけました。

両親の解説:日本で捨てられた中古自転車が、タンザニアの農村で助産婦の足となって活躍する実話に基づく話。

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ライオン・キング  作/ 森はるな 絵/ フィリップ・フーガ 講談社

あるひ、あふりかのだいそうげんに、しんばというあかちゃんがうまれました。それで、しんばのおとうさんは、しんばをがけのうえにつれてきてくれました。「いいかい、しんば、あのくろいかげのところにはいっちゃだめだよ。」 しんばは、ぞうのはかばにいきました。わるいらいおんのすかーは、じぶんのなかまのはいえなたちに、「おれがせかいでいちばんえらいんだぞ」っていいました。
あふりかのどうぶつがたくさんでてくるところがおもしろいです。にほんにかえったとき、みゅーじかるに、2かいつれていってもらいました。

両親の解説:日本でもミュージカル上演されているライオンキング。動物が主人公の絵本は子どもたちにはやっぱり人気があります。ライオンなどの大型動物はほとんど見られなくなったエチオピアですが、ハイエナは郊外にいけば時々見かけます。ハラルという街では、野生のハイエナを餌付けしたハイエナマンパフォーマンスがあって名物になっています。国際版 ディズニーお話絵本館15

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絵本 飛田さん

おみやげ(表紙の拡大)
おばあちゃんにおみやげを 作/写真 イフェオマ・オニェフル 訳さくまゆみこ 偕成社

ナイジェリアのお話です。エメカという男の子が隣村に住むおばあちゃんに会いに出かけます。大好きなおばあちゃんに何をお土産にしようかな?ナイジェリアの作者がアフリカの生活に欠かせない物を一つずつ数えながら写真で紹介してゆきます。
これは2歳半になる娘のお気に入りの本です。写真を通してナイジェリアの子どもがかぶっている帽子やきれいなビーズのネックレス、独楽遊びを紹介しているので小さな子どもにも理解しやすいのだと思います。同じ作者で“AはアフリカのA”という本もあります。そちらはナイジェリアの生活をアルファベット順に紹介しています。


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ジンガ(表紙の拡大)
ジンガくん市場に行く 文/絵 伏原納知子  福音館

ジンガくんのニワトリが立派な卵を産みました。今日はちょうど市場の日です。市場にいるおばあちゃんにたまごを届けるためジンガくんは市場にでかけます。たくさんの人込みや店先をくぐり抜けながらやっとおばあさんに会えました。卵が売れたらなにを買おうかな?そうだ肉にしよう!ジンガくんのお手伝い風景が描かれています。
村々からやって来る人々が野菜や家畜を運びながら楽しそうに市場に出かけてゆく風景を丁寧に描いています。子どもたちと絵本のページをめくるたびに私までわくわくします。おしゃれなアフリカ人女性たちがまた素敵なんです。アフリカの市場のにぎやかなで活気溢れる雰囲気が伝わってきて子どもたちもジンガくんと一緒に市場に出かけてゆく気分が味わえるようです。


ピカピカ(表紙の拡大)
ピカピカ  作/絵 たばたせいいち 偕成社

捨てられた自転車のピカピカは親切な女の子ゆきちゃんに拾われゲンじいさん修理してもらいすっかりきれいになりました。ある日ピカピカは人々の役に立とうとアフリカに渡りました。そこで村のモシャおばさんという助産婦さんにピカピカは大切に使ってもらうことができました。ピカピカは村のみんなのために働くことが出来てとても幸せです。
いつの間にか使い捨てになっている物がまだまだ誰かの役に立てる。今話題の“もったいない”精神を感じさせるお話です。とは言っても説教臭さはあまり感じられません。子どもたちは、一度捨てられた自転車のピカピカが誰かの役に立って喜ぶ姿をみて嬉しいようです。



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アフリカの音(表紙の拡大)
アフリカの音 文/絵 沢田としき  講談社

村に太鼓の音が鳴り響きます。木をくり抜いて作られた太鼓には一頭の山羊の皮が張られている。山羊は死んで皮を残し、音になってまた生きる。大地の恵み、命のつながりに感謝を捧げよう。村人たちは太鼓に合わせ輪になり踊ります。コメント)
太鼓に合わせて踊る村人たちの高揚感が伝わってくる本です。我が家にもジャンベがあるので子供たちも時々叩いては遊んでいます。太鼓がただの楽器ではなく命のつながりの象徴としてこの本で取り上げられています。
8歳になる息子はこの本の事を“詩のようで面白い本だね。”と話していました。


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影ぼっこ(表紙の拡大)
影ぼっこ 文/絵 マーシャ・ブラウン フレーズ・サンドラール 訳 おのえたかこほるぷ出版

影ぼっこ 影ぼっこ
影ぼっこは 叫ばない
影ぼっこには 声がない
いろいろ 魔法をかけてくる
アフリカの村のまじない師や、火を囲んで話す語り手たちの思い出話からフランスの詩人ブレーズ・サンドラールは詩を書きました。それをアメリカの絵本作家マーシャ・ブラウンがアフリカ旅行で受けた鮮烈な印象を生かした作品です。1983年度コールデット賞受賞作品。現れては消え、消えては現れる影ぼっこ、子どもたちの遊び相手になったり、お化けのように怖かったり。次々と変化してゆく影のイメージが呪術的でありまたどこか人々の生活と結びついている事を感じさせている作品です。
この作品は力強く美しく大胆なコラージュ風な絵が詩のイメージをかき立てていて、語彙が難しいのにもかかわらず子どもでも本の世界を十分楽しめます。

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クマ(表紙の拡大)
アフリカにいったクマ 文/絵 市川里美  徳間書店

ケニヤのマサイ族の村に女の子がやって来ました。ところが女の子は見たことのない動物を忘れていってしまったのです。あの子に返してあげなくっちゃ!少年と動物は広い草原を駆け抜けて女の子を捜しに出かけます。
アフリカを題材にした本の絵は力強い色彩が多いような気がしますが、この本はとても繊細で美しく優しい絵なのが魅力的だと思います。子どもたちの顔がすごくかわいらしく子どもらしい体つきや愛らしい仕草が何ともいえません。思慮深いマサイ族の表情、動物たちは野性的でそれぞれのもつ性格がうまく描き分けられています。登場する人や動物が生き生きとして今にも動き回りそうな躍動感があります。アフリカを題材にした本の中で子どもたちに大人気だった本の一つです。


飛田八千代 

おおぐいひょうたん(表紙の拡大)
おおぐいひょうたん (こどもの友:年中向け) 福音館 文 吉沢葉子〔再話〕 絵 斉藤隆夫
ニジェールの民話です。ある日、フライラという女の子がヒョウタンを取りにお母さんと畑へ行きました。ところがこのヒョウタンは実は魔物だったのです。魔物が大食いヒョウタンに姿を変えフライラを食べるためどこまでも追いかけます。ヒョウタンはフライラを追いかける途中、羊や牛、ラクダを次々と食べました。そしてついにフライラの足に食いつきますが、フライラの飼っていた羊に蹴飛ばされてしまい、とうとう壊れてしまいました。

怖くってどこかユーモラスなお話と力強い絵が子どもたちを西アフリカの世界に引き込むようです。何度も何度も読んでと子供たちにせがまれている本の一つです。(その一方で怖いらしいのですが)ヒョウタンの葉や花が茂っている畑の絵が素敵で、ヒョウタンがいかに必要とされているかがよく分かります。


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アフリカ(表紙の拡大)
アナンシと6匹のむすこ  ほるぷ出版 文、絵 Gerald McDermott〔再話〕

ガーナのアシャンテ族に伝わるお話です。クワシ・アナンシと呼ばれるクモが長く困難な旅に出かけます。魚やハヤブサに命を脅かされますが、6匹の息子たちに助けられます。ところがアナンシは、お礼の褒美を誰にやって良いのか分かりません。万物最高の神ニヤメ神を呼びその機知でその問題を解決してもらうのでした。

リズム感のある文章とアフリカ的な幾何学的図式様式を取り入れた美しい色彩の絵が創り出す民話の世界が子供たちの心を強く引きつけるようです。本を読んでいる間、5歳と8歳の息子たちがアナンシとともに冒険したかのように感情豊かに反応してくれました。文、絵とも完成度が非常に高い作品だと思います。

アフリカ(表紙の拡大)
たいようとつきはなぜそらにあるの ほるぷ出版 文エルフィンストーン・デイレル 
絵ブレア・レント

ナイジェリアに伝わる民話です。むかしむかし太陽と水は大の仲良しで一緒に地上に住んでいました。でも、太陽と月はどうして今のように空の上に住むようになったのかというお話です。

単純な色彩と原始的なモチーフを使い巧みにアフリカ的な世界を描いています。作品の中にいろんな部族の神々のお面が出てきますが、我が家の子供たちはそこが一番のお気に入りです。

簡単なお話ですがどこか引き込まれてしまう魅力がある本だと思います。


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アフリカ(表紙の拡大)
おはなし村(西アフリカから)
保育社 採話 江口一久 版画 田主 誠

作者は国立民族博物館の館長を務めている方で、30年以上カメルーンで暮らしながらお話を集めているのだそうです。カメルーンのフルべ族から聞き書きしたお話を26編収めています。

一つ一つの話は短いのですが、フルベ族の世界観、人生観がよく現れていると思います。最後は必ずと言っていいほど悪者が殺されておしまいになるので子供が楽しめるかな?とはじめは疑問だったのですが、8歳になる息子はあっという間に読み終わっていました。一夫多妻、継子いじめ、奴隷といった言葉が沢山出てきます。彼は読んだ後、面白いような、怖いような不思議な気持ち。。。。と言っておりました。

飛田八千代 

森はどこにあるの?
くもん出版刊/バン チハル作/サパ=西アフリカを支援する会企画
★子どもたちに森林の大切さを教えるNGOの本。
アフリカ生まれの男の子、ガスパは、おいしいマンゴーを見つけるために、チンパンジーの子どもブブディは、はぐれたママを見つけるために、いっしょに森をさがしにいきます。でも、森は、どこにもありません。とほうにくれていたら、「たねを、まいてごらん」とこえがしました・・・。熱帯林の面積は、20世紀の初めにくらべて、約50〜60%も減っている。今も世界じゅうで、無計画な木の伐採によって熱帯林が破壊され、その大きな役割をはたせなくなっている。




絵本 ほっとけない世界の貧しさ
扶桑社刊/編者:ほっとけない世界の貧しさ
★絵本で知る世界の課題
2005年日本では、450万人以上の人がホワイトバンドを購入した。2008年の日本では、ホワイトバンド(WB)は、すでに流行の終わったアクセサリーのように扱われている。世界の貧困がなくなったわけではないのに・・・。WBや白いバンドは、貧困をなくしたいという静かな、でも強い意思表示だ。

アフリカ理解プロジェクト・ホワイトバンドのページ



月刊誌 クレヨンハウス絵本スクール
クレヨンハウス刊/月刊クーヨン07年8月号増刊
★子ども読ませたい絵本の紹介がある月刊誌
この号の特別付録「世界の絵本地図」は圧巻。日本では少ないと思っていたアフリカの絵本が53カ国出版されていることがわかる。内容は、動物や動物の絶滅の危機(16カ国)、文化と歴史(10カ国)、物語・伝記(15カ国)、問題(12カ国)。絵本はアフリカを知る第一歩。クレヨンハウス  日本国際児童図書評議会


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絵本 ほんのすこしの勇気から
求龍堂刊/日本国連HCR協会ボランティア・絵本プロジェクトチーム
★世界の中の難民・平和の問題を身近にする絵本
「難民の問題をどこか遠い国のできごとだけではなく、身近な問題として感じてもらえるように分かりやすい絵本をつくろう」とボランティアチームが制作した本。アフリカの難民の人の数は約430万人(04年UNHCR統計)。こうした世界中の難民・平和の問題に、私たちはどんなことができるだろうか。
日本HCR協会ボランティア・絵本プロジェクトチーム 


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