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参加型学習で世界を感じる?開発教育実践ハンドブック パーム油のはなし?「地球にやさしい」ってなんだろう?改訂版 ワークショップ版 世界がもし100人の村だったら アフリカの医療・障害・ジェンダー―ナイジェリア社会への新たな複眼的アプローチ マウマウの娘―あるケニア人女性の回想 開発フロンティアの民族誌―東アフリカ・灌漑計画のなかに生きる人びと 現代アフリカと開発経済学 民族紛争を生きる人びと:現代アフリカの国家とマイノリティ 栗本英世著 世界思想社 著者は、1976年、文化人類学を学ぶ大学院生としてスーダン南部での調査を開 始しました。その後2年間、パリの人々の村に住み込み村の同世代集団の一員 として暮らしているうちに、著者が調査を開始した頃は成立していた南北和平 が崩れ、スーダン南部は再度、内戦の舞台となりました。著者は調査地を離れ るましたが、パリの同世代集団の仲間たちとはおりおり連絡をとっていまし た。彼らは、積極的に銃を取ってパリの村を離れ内戦に参加していったそうで す。彼らの銃を取るという選択は何に基づいているのか、何を目指したものな のか、を問いかけてきた記録がこの本です。連絡を取り合った友人たちの死に あたって著者がしたためた弔辞をも収録した「異色の研究書」です。 amazonで購入する アフリカの「小さな国」―コートジヴォワールで暮らした12カ月 大林公子著 集英社 2002年8月 研究者を選んだ夫と一緒に旧ザイール、ブルンジで暮らし、子育てもした著者 が、1999年から2000年にかけて12ヶ月を過ごしたコートジヴォワールからホー ムページを通して発信していた記録をまとめた新書。食材やソースのメモなど 食べ物に関する記述も多く、読んでいるといろいろと食べたくなってきます (アフリカンキッチンとあわせて読んでみて下さい)。著者がコートジヴォワ ール滞在中に経験したクーデターの記録にも臨場感を感じます。 amazonで購入する 「都市を飼い慣らす―アフリカの都市人類学」 松田素二、河出書房新社 ナイロビの出稼ぎ民の町と都市社会や出身村との関係を、著者はそこに住み込んで研究しました。ナイロビの出稼ぎ民街の長屋での人々の暮らしの様子が鮮やかに描かれています。こういう本を読むと、人類学は面白そう!と思わずにはいられません。長屋に住む出稼ぎ民たちは自由に都市と農村を行き来し、村にアイデンティティを残しながらも都市をうまく飼いならしています。都市と農村という単純な対比ではなく、出稼ぎ民たちは私たちが考える以上に自由であり、その自由は彼らのどうしようもなさそうな日常のなかでの順応を超えた、まさに状況を飼いならしていく努力によって得られているのです。豊かなのに無力感を感じる多くの日本人にとっては、ナイロビの出稼ぎ民たちの活力と創造性は刺激になるのではないでしょうか。 amazonで購入する 図説アフリカ経済 平野克己、日本評論社 広大なアフリカの多様な国々と人々の状況を分かりやすく解説している本です。さまざまな統計数字を使って、本来は複雑であるはずのアフリカの現状や世界の中での位置づけと、なぜそこに至っているのかが語られています。アフリカの開発への入門書としてはもちろんのこと、いくらか経験のある人も、時々手にとってアフリカの全体を概観してみることは、新たな発想のきっかけになるかもしれません。 amazonで購入する A Day in the Life of Africa 1983年から行われてきたA Day in the Lifeプロジェクトのアフリカ版で、2002年2月28日に世界中の著名な写真家100名によって撮影されたアフリカ各地の写真集です。TICAD?Vのサイドイベントで、この本に収録されている写真の一部が展示されているのを見ました。ちょうど日本からこの写真集に参加した五十嵐さんが会場に来られ、撮影前のフランスでアフリカからの写真家も多くいた合宿の話や、五十嵐さんの作品であるキリマンジャロ山の話をしました。どの写真にもアフリカの日常が力強く映し出されています。今まで持っていたアフリカのイメージが変わること間違いなしです。プロジェクトを通じて得られた利益は全額、アフリカのエイズ教育プログラム基金に利用されています。(ハードカバー288ページ、日本語抄訳(28ページ)付き) 詳しくは、下記のサイトをご覧ください。 写真の一部は以下のサイトで見ることが出来ます。 http://www.washingtonpost.com/wp-srv/photo/world/africa/index.htm A Day in the Life of Africaプロジェクトについて http://www.ditlafrica.com/ アフリカを知る事典 平凡社/2008年/新訂増補版 5800円 「これ一冊でアフリカがわかる!定評あるロングセラー、アフリカ総合入門事典。アフリカ研究者の方必携の一冊です!」と、これは本屋さんの宣伝文句。確かにインターネットや他の情報ソースをあたっても分からなかった事が、この本に載っていて感謝感激ということがよくある。高価ではあるが、研究者のみならずアフリカ関係者には、それだけの価値がある。 amazonで購入する 医者のいないところで:村の健康管理ハンドブック ( A village health care handbook for Africa ) Macmillan/David Werner 「アフリカのお医者さんがいないところで使う本」アフリカの村の保健婦さん(村の人たち、薬局で働く人たち、学校の先生、お母さんや助産婦さんたち)のために書かれた本です。アフリカの多くの村には、クリニックという名前や建物はあっても、医師、薬、治療器具、検査試薬がないところがたくさんあります。簡単な応急処置を知っているかどうかで、生死が分かれることもあります。本は治療方法だけに言及しているのではなく、病気の予防と病人看護、保健衛生、栄養改善、家族計画などについても書かれています。実践書としてだけでなく、アフリカの村に、どのような問題があるのかを知る手がかりにもなる本です。http://wndoc.hp.infoseek.co.jp/で日本語訳を見ることが出来ます。 Tropical Plants Collins Photo Guide/ Wihelm Lotschert, Gerhard Beese アフリカで暮らしている人には、おなじみのコリンズ(出版社名)のトロピカル植物・鳥・動物シリーズの一冊です。「トロピカル植物」には、274枚のカラー写真がついています。アフリカで暮らしていて、これは珍しい植物だなあと思ったときには、カメラで撮っておきあとで、コリンズで調べて楽しんでいます。例えば東アフリカではわりとよく見かける「グァテマランルバーブ」の解説には、「痛風にかかった足」なんていう愉快な英語名が付いています。この植物の根元は本当にそういう風に見えるのです。鳥や動物についても、この本がずいぶん参考になりました。いつかコリンズを超える「アフリカ植物ものがたり」の本を出したいなあと思っています。 開発の思想と行動―「責任ある豊かさ」のために ロバートチェンバース 明石書店 2007年 開発への関わり方を問い直すための良い道具となってくれるでしょう。 amazonで購入 参加型ワークショップ入門 ロバート チェンバース (著)・野田 直人 (監訳) 明石書店 2004年 それはそれは楽しい内容の本です。ワークショップを行う人の強力な助っ人になること間違いなし!読み物としても楽しめます。 amazonで購入 地球市民を育む学習 グラハム・パイク/ディビッド・セルビー 明石書店1997年 なぜ日本がアフリカや途上国に関わらなければならないのか、そういう疑問を持ったことはありませんか。この本の「寓話」のなかに、答えの1つが示されています。 『昔、ある教室での話です。生徒が先生に、反論しています。「グローバルな相互依存や問題、世界のほかの地域にいる人たちの考えや感じていること、していることをなぜ知らなくてはならないのか」と。先生は、夢に50年後の生徒の一人が怒って現れた、と答えました。その生徒は「昔のことや政府のことばかり、詳しく勉強させられたのに、なぜ世界のことはほとんど教えてくれなかったか。平和や安全、生活の質、食料、インフレ、資源の枯渇など、グローバルな相互依存に起因する問題に、おとなになれば毎日直面することを誰も教えてくれなかった」といって怒っていたそうです。「誰からも何の警告もしてもらえず、何も教えられなかった。先生はなぜ僕が、“相互に依存する人類の一員だ”と教えてくれなかったのだろう?」』 アフリカとは直接的には関わりのない本ですが、グローバルな視点を持つことで、アフリカ(途上国)との関係性がみえてきます。私が英国に住んでいた1988年にこの本が出版され、英国の開発教育関係者から良い本だから読むように薦められました。グローバルな視点を持つための理論、活動、環境が掲載されている。ワークショップのための手法が豊富に載っているので、ロバートチェンバースの「Participatory Workshop」でも、参加型トレーニング・ワークショップのアイディアやアドバイスが得られる本として推薦されています。 amazonで購入する このページのトップに戻る |
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