アフリカ理解
  アフリカ理解プロジェクト 総合学習・国際理解・国際協力・開発教育 ホーム
なぜアフリカなの?FAQメンバーズブログゲストブックAfrican Newsお問い合わせ
アフリカを教室に

叡智プロジェクト






今回の講習会で使われた教材:
アフリカンドレス・キッチン・リビング>>


アフリカの農民と雑穀

 

セミナー/ワークショップの講師派遣

『アフリカンドレス』『アフリカンキッチン』『アフリカンリビング』『アフリカンアート&クラフト』の編集者・執筆者などが講師になってワークショップ(WS)、セミナーを行なっています。企画相談など、お気軽にどうぞ。events@africa-rikai.net

最新セミナーレポートです。


平成18年度 第4回 国際理解セミナー

「アフリカンドレス&キッチン〜学校で、地域でアフリカを学ぶ〜」

【主催 】財団法人 岩手県国際交流協会
     独立行政法人 国際協力機構(JICA)東北支部

【後援】 岩手県教育委員会
    (財)盛岡国際交流協会、盛岡市教育委員
     二戸市国際交流協会、二戸市教育委員会、カシオペアFM

【日 時】盛岡市:2007217日(土) 10001600
        二戸市:2007218日(日) 13001500

【ワークショップ】
     講師:若松陽子・飛田八千代(アフリカ理解プロジェクト)


■趣旨 

54の国と地域からなるアフリカには、多様な民族や自然、文化が織り成す様々な知恵が息づいている。感染症、飢餓、紛争、環境保全など、アフリカ諸国の課題は多い。これらは、地球全体の課題として捉えることが必要であり、日本人にとっても決して遠いところの話ではない。しかしながら、日本ではアフリカ諸国のことを知る機会はとても限られている。

援助や国際協力を考えるとき、困難な課題から入るより、最初は明るくたくましく生きるアフリカ諸国の人々を知ることから始めるのが効果的だ。今回、学校や地域でアフリカ諸国の国際理解教育を実践するにあたり、「衣食住」をテーマに、アフリカ理解の教材「アフリカンリビング」「アフリカンキッチン」「アフリカンドレス」を紹介しながら、アフリカを身近に感じるための手法やテーマの取り上げ方を考えるワークショップを開催する。


■講義内容

・アフリカの食に関するスライドショー
・料理実習「セネガル風炊き込みご飯」
・「雑穀クッキー」・「チャイ」

・アフリカの布紹介と実習
・アフリカの国旗をビーズで(携帯ストラップづくり)
*上記のレシピは、『アフリカンキッチン』に掲載しています。

http://africa-rikai.net/projects/books.html

参加者の反応

・日常の業務の中で参考になることの多い内容であったが、実践する余裕(時間的・精神的)が確保できず残念、機会を見つけたい。

・料理の作り方や布を見せるだけでなく、現地の様子などをスライドで見せてもらいとても良かった。

・アフリカについて話では聞いていましたが、実際に食事を食べて、布にふれて、さらに興味を持つことができた。

・普段なかなか異国の文化に触れられないので、岩手にいながらも内容的にも十分すぎるくらい楽しめてよかった。現地の人を連れてきてほしい。

・幅広い年齢層の人々と、アフリカの料理を作ることが出来てとても楽しかった。定期的にやってほしい。

・外国の文化を自分の目で見て体験することができてとてもよかった。先入観でアフリカという国のイメージがあったが、今日の参加で変わった。このような小さな興味・関心から国際理解は始まるのだと思った。又参加したい。

・集まった方々からお話を聞けたり、お料理、クッキー、チャイもとても美味しく、本当に楽しいひと時だった。アフリカの美しい布にふれ、身につけてみたりスライド見て、参加できて嬉しい。家に帰って購入した本を見るのが楽しみ。また企画してほしい。


■セネガル風炊き込みご飯はお袋の味

発祥のセネガルではチェブ・ジェン(魚ご飯)やチェブ・ヤップ(肉ご飯)と呼ばれる国民食です。私が滞在していたコートジボワールではリ・セネガル(セネガル飯)として皆に親しまれていました。この料理が沿岸部の国々からナイジェリアに伝わりいつしかジュロフ・ライスと呼ばれる様になり(ジュロフというのはセネガルにあった王国の名称)やがて、奴隷貿易を通じてアメリカ大陸に渡り今ではアメリカ各地で食べられる様になったのだそうです。まさに西アフリカ人のお袋の味といったところでしょうか。各地でその土地にあった料理法に多少変えられていますが基本はトマトとニンニク、お米や野菜、魚もしくは肉(鶏肉など)が入っていることです。場所によってはスパゲッティをお米と一緒に炊き込む所もあります。西アフリカでは伝統的に雑穀やヤムイモやキャッサバが主食ですがこのお料理はお米が使われているので日本人にも食べやすい料理です。西アフリカ各地ではセネガル料理として大抵のレストランで食べられますし、家庭でもよく作られています。本場では薫製にした魚や貝が入っているため強烈な匂いがしますが他の国では入れられていない事が多いようです。調理実習ではさっぱりとした鶏肉と沢山の野菜を使用しているので年代に関係なく大好評でした。化学調味料を一切使用していないのも健康に気を付けている方に受け入れやすかったようです。

■雑穀クッキーとチャイ

雑穀クッキーはアフリカで広く栽培されているソルガムという雑穀の粉を使用しています。エチオピアでJICA農民支援体制強化プロジェクトに関わる白鳥さん(アフリカ理解スタッフ)から教えて頂きました。ショートニングや水や砂糖などで作るため卵アレルギーのある方でも心配なく食べられます。雑穀の優しい味とトッピングとしてクッキーに載せたカボチャの種やゴマのプチプチ感があいまって幾つでも食べてしまいそうです。日本でも50年ほど前はソルガムの粉とお砂糖を水で溶いたお菓子があったそうで、年配の参加者の方が懐かしそうに話していたのが印象的でした。そしてショウガをたっぷりとすり下ろしたチャイを飲みながら参加者の皆さんにアフリカのスライドを見て頂きました。タイトルは“アフリカの食”雑穀の栽培風景や女性たちが収穫した雑穀を搗く様子。アフリカ料理の紹介や水汲みの様子やアフリカで栽培されている作物などです。特に重労働に従事していてもおしゃれを忘れないアフリカの女性たちに皆さん興味津々でした。その後開催された、布のワークに十分繋げられたように思います。

反省としては、調理の流れが分かりやすいように事前に説明をもう少しすれば参加者の方々もよりスムーズだったのではと思います。調理は予定時間内に終了出来たのでゆっくり昼食を楽しむことが出来ました。参加者の方々のアフリカへの熱い思いに触れて私も刺激を大いに受けました。(アフリカ理解プロジェクト講師:飛田八千代)

実践例トップに戻る

www.shiratoris.com www.PositiveAfrica.net
アフリカ理解プロジェクト 総合学習・国際理解・国際協力・開発教育
Copyrights 2008 Africa rikai Project