■ アフリカ理解プロジェクト白鳥くるみのあいさつ |
4年間の「本づくり」で、印象的だった5つのシーン。
1)スタッフの若松さんと本のアイデアが浮かび、夢中で話し合った自由が丘のコーヒーショップ。(2)出版社担当の今井さんと意見を闘わせながらつくった最初の本。刷り上ったばかりのアフリカンドレス』を最高の笑顔で持ってきてくれた。(3)数々の困難。エチオピア・日本間の6時間の時差。泊り込み・夜中・明け方の作業。コミュニケーションはすべてネットで。そのネットがつながらない、遅い。ファイルが重過ぎて送れない取り込めない。原稿が途中でなくなる、郵便が届かない・・・・。(4)何度も挫折しそうになるが、協力者の方たち励ましと協力、家族の支え。(5)本の収益で学校に通う、カラユ牧畜民の女の子たちの笑顔。
今後もアフリカの大人や子どもには夢や希望を与える本を、日本や欧米の読者には、これまでにない切り口の本をつくっていきたい。
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■ 明石書店 大江道雄さんのスピーチ |
アフリカ理解の本ができるまで。
紹介者(ロバート・チェンバース監訳者)からの推薦。企画書を持ってすぐに会いに来るスピード感があった。企画そのものも斬新だが、4時間近く企画について話す、白鳥さんの熱意におされた。アフリカ理解、協力者、明石書店が対話しながら本をつくるという、きわめて参加型の本づくりを成功させた。明石書店は、今後もこのような、世に出すに値する本の出版を応援していきたい。
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■ 吉田栄一さんのトーク “東アフリカンアートシーン” |
〜スライドで、東アフリカの代表的なアーティストやその作品、展示ギャラリーを紹介。吉田さんのユーモアのある語り口に会場からは笑いが。〜
東アフリカのアートは、大学などで美術を学びモチーフを西洋式の画風で表現するエリートアーティストのグループがあり、それとは別に美術教育を受けず、独学でアフリカ流の画風を打ち立てたグループがいる。東アフリカ出身で世界的に名高いジャックカタリカウェやジョージリランガは後者である。美術教育を受けられなかったことで、西洋的な技法にとらわれずアフリカ人としての眼差しをはぐくみ、それが結果的に広く高く評価されている。ここに紹介させていただくコレクションはそのような世代に影響を受けたいわば第2世代の比較的若い作家の作品である。
自由が丘Art Cafe & Gallery “SARABA” で、本に掲載した作品を2週間展示するサイドイベント “CAAS〜AFRIKAN ART 開放 vol 1” を開催し盛況だった。
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■ 『アフリカンキッチン』掲載レシピの試食 |
2,500円という会費だったにも関わらず、カフェフロンティアの料理長がはりきって用意してくださった「カバブ、モヤシ入りサモサ、ごまとサツマイモのスィーツボール、パステル、ガーナ風春巻き、カチュンバリ、インジェラ、ハイビスカスティーなど」アフリカンキッチン掲載のレシピをそのまま再現した料理はすべて美味しかったと好評でした。カフェフロンティアでは、最近このうちの何品かをメニューとして出しているそうです。
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■ 掘り出し物がいっぱい!“アート&クラフトオークション” |
クライマックスは、オークション。寄付された珍品や貴重品(40点ほど)を、オークショナーがテンポよく競り落としていきます。競りが一番ヒートアップしたのは、マリ製トカゲ皮の特注財布とアクセサリー。財布は3,000円の高値で落札されました。(平均は500円くらい)。う〜ん、これはどうかな?と、実はスタッフも首をかしげた品物も、収益が、女子奨学生支援に使われることを知っている出席者のみなさんが快く競り落としてくださいました。収益は35,250円になりました。
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