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協力隊の体験を日本の子どもたちに伝えたい:
佐々木 基了(もとき)


秋田県出身。北海道の建設会社に2年3ヶ月勤務した後、04年から06年まで青年海外協力隊に参加。ゴンダール職業訓練校測量科で指導。現在地元秋田に戻り進路開拓中。大好きなスキーを2年間我慢したものの、雪不足に悩まされています。

●協力隊員として2年間を終えて。
帰国してからいつも思っていることは、この貴重な協力隊の体験を日本でいろんな人に伝えたいということです。青年海外協力隊は国の事業で、私たちは国家予算で2年間の活動をします。ですから、個人的にも私たち帰国隊員は、多くの人たちに現地での活動を知ってもらう努力をする義務があると考えています。帰国後、「JICA出前講座」http://www.jica.go.jpを積極的に引き受けたのもそのような理由からです。
 この出前講座ですが、卒業を控えた小学校6年生に話をすることが多いです。6年生の子どもたちが、「自分の将来を考えていくうえで、海外生活の体験談を伝えてもらいたい」、という学校の先生たちからの依頼です。

●こんな話をします。
上述のテーマに添って講演する内容は以下のようなものです。
・ 青年海外協力隊に参加しようとしたきっかけ
・ 活動の内容紹介
・ ボランティアとはどんな活動か?ボランティアに必要なこと
・ エチオピアの文化、習慣の紹介、日本文化との違い
・ エチオピア人のいいところ、嫌いなところ
と、いったところを中心に話しています。私の方から一方的に話すだけではなく、子どもたちにボランティアとはどんな活動か、自分たちにもできるボランティアはないか、などを考えてもらっています。また子どもたちはエチオピアの動物や料理の写真に関心を示してくれます。講演後には子どもたちの感想をまとめたものが送られてきますが、その中で一番印象的だったものを紹介します。


●印象に残った話。
私は自分の活動を紹介するとき、必ずエチオピアでの授業風景の写真を見てもらいます。その写真は、女子生徒が友達の背中を机代わりにして勉強しているというものです。この写真から私は、エチオピアでは学校の机や椅子が足りていないということを話します。
この説明にある子どもがこんな感想を寄せてくれました。「日本から見たらかわいそうな環境でも、エチオピアの生徒は一生懸命勉強している。自分の机に落書きをするのはいけないことだと思った。」
みなさんはこの子の感想をどう思われますか?きっとこの子は恵まれた環境にある日本の学校では気付くことが難しい、ものを大切にするという心を持ってくれたのではないかと思います。この感想を読んだ瞬間、いい仕事ができたなあ、そして日本の子どもたちも素敵な感性を持っているなあと感動しました。


●後悔していること。
帰国後、活動報告の講演を通じて思ったのは、帰国してからもやっぱりエチオピアでの生活を話しているときが一番楽しいということです。2年ぶりの日本での生活を楽しみにしていましたが、1ヶ月、2ヶ月経つともう日本の生活がつまらなくなってきました。きっとまだ自分の体がエチオピアの夢の中にいるのだと思いますし、いろんな人に楽しく話せるだけ、自分の活動は充実していたと自負しています。今後も依頼があれば積極的に講演して、たくさんの日本人(特に、地元秋田の人たち)に協力隊の魅力やエチオピアのことを伝えていきたいと思います。
 最後に、私が今後悔していること・・・。教職の免許も取っておけばよかったー。エチオピアで教師をしてみて、帰国後小学生たちに講演してみて、教えることってこんなに楽しいんだと思いました。ただ今27歳、もう遅いかー・・・。

●○アフリカをテーマにした授業・プログラムを推進するためのアイデアやヒントを集めたページです。http://africa-rikai.net/teachers/ideas/index.html
みんなさまからのティーチングアイデアをお待ちしています。info@africa-rikai.net


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