講師の松本あづささん
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開催場所:JICA横浜
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回
第2回セミナー(2013年2月2日)
講師:松本あづささん(横浜薬科大学准教授・旅人)
内容:アフリカ大陸の西側(北モロッコ)・南部・東部(ケニア)までの旅と食のお話を伺った。ホテルやレストランではなく、普通の人々の食事と調理のアイディアを旅した経験から写真とともに説明いただいた。
例えば
・モロッコのタジン料理は食材の蒸気を使って調理する水を使わない調理方法。
・モーリタニアの動物の皮の水筒は肉を食べた後の皮をそのまま利用する。皮にある毛穴から染み出る微量の水分が気化するためとても冷たく美味しい水を保存することができる。
・主食とソス(ソース=ちょっと汁気のある煮込んだもの)が食事。主食はつぶつぶした状態とモチの状態が多い。食の選択肢が多い。(小麦・豆・イモ・トウモロコシ・雑穀等々)ソスは玉ねぎ・トマト・マギーブイヨン等の化学調味料・スパイス・塩は中心。
‒世界中を旅してきた中で、アフリカを旅して出会った料理-
1.中部アフリカから西アフリカにかけて
「リーグラ」「リソース」に出会う。
「リーグラ」とは「米・油」のことでone pot 料理という。「リソース」の「リ=米」のこと。
アフリカの食は全体として、主食の種類が多い。
「おかずは1つでも主食を選ぶ」
西アフリカにおいては、主食におかずをかける「ぶっかけ飯」が主流だ。
とにかく、ずっと「主食とソス」を食べていた。
イモやバナナを柔らかく「モチ」のようにして食べる。
「イモはモチになる」
「バナナもモチになる」
→主食のバリエーション、ソスのバリエーションが豊富であった。
2.南部アフリカ・東アフリカ
英国の影響を受け、ゲームミート、BBQ、ソーセージが多い。
東アフリカは、「チップス」好き。どこでも食べられる。
アラブやインドの影響を受けている。その影響が料理から分かり、例えば、種類が多く、お皿
の上で区分けされている。また、料理が平たいのも特徴的。
エチオピアは、アフリカではアラブの文化は入ってこなかったが、エチオピアのアフリカらし
さもおかずが1つであること。
236 カ国の旅が、松本先生の運営サイトにて紹介されています。
「旅して」
「世界の料理NDISH」など
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