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アフリカを教室に アフリカ理解プロジェクトによる本 「アフリカンキッチン」


講師の志和地さん

ヤムイモ


「アフリカの食と食材」連続セミナー
開催場所:JICA横浜 
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第3回セミナー(2013年2月2日)

アフリカの人たちは何を食べているの? ~イモ博士がアフリカの食文化を解説~
講師:志和地弘信さん(東京農業大学教授)

内容:
・アフリカの人々の主食となっているイモ・豆・雑穀・トウモロコシなどについて
・コーヒー豆(種)・カカオ・ささげ豆などについて
・ソルガム・テフなどの雑穀やトウモロコシ・モロヘイヤ・オクラ・スイカの種などについて

1.イモ類の説明

・タロイモは日本の里芋の仲間
・ヤムイモは日本の長いもの仲間

乾燥に強くまたアフリカ原産のイモで昔から文化と強い結びつきがある。
ヤムイモは西アフリカでは繁栄のしるしでもあり儀式もある。ナイジェリアでは、新ヤムイモ収穫にはお祝いの儀式がある。ヤムイモは、子孫繁栄と豊かさの象徴とされている。イモ食圏はアフリカとオセアニアだがヤムイモの生産はアフリカが多い。世界の生産に占める割合が95.2%であり、外から持ち込まれたキャッサバにはない意味を、ヤムイモはもっている。

2.西アフリカでの食事と料理の説明

すりつぶして餅状あるいはどろどろの状態にして食べる事が多い。のど越しが非常に重要。

3.ヤムイモの品種改良

ヤムイモの育種項目は数10 個ある。項目が品種改良の基準となる。ヤムイモの改良の意義は、おいしいヤムイモを作ることである。美味しいヤムイモ同士をかけあわせて品種改良が行われる。

トウジンビエの品種改良も行われているが、トウジンビエは、幹は家の材料として、葉は家畜の飼料として、実は人の食用として全てが利用されている。品種改良の際は、食用のみならず、その作物がもつ意味、用途を理解することは非常に重要だ。

4.イモ食文化のゆくえ

アフリカは、米の生産が増えてもイモの生産は減らないだろう。イモは、それだけ日常生活に欠かせない。伝統的作物に付加価値をつける生産が提案されている。例えば、キャッサバチップスやインスタントヤム粉など。今後はイモ食のインスタント化が発展するだろう。

5.作物研究の重要性

研究の重要性が高いとされている作物は、トウモロコシ、小麦、米などで、重要性が低いとされている作物は、モロコシ、ヒエ、マメ類、ヤムイモ、タロイモ、料理用バナナなどである。アフリカで必要とされているのは、世界で研究の重要性が低いとされている作物ばかりである。実際、ヤムイモの研究者は世界で30人以下。

参考資料:アフリカの食文化と農業


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