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外務省主催「アフリカンフェスタ2006」NGOブースに出展しま した。


アフリカンフェスタ2007でも、アフリカ理解プロジェクトは、アフリカ理解のための本やアクセサリーなどの販売を行いました。また、ブースを訪れた多くの人たちと、アフリカ理解プロジェクトの事業説明や、アフリカ関連の活動に参加するための相談、情報の交換などを行いました。また、アフリカンフェスタ2007のメインステージで行われた「プロフェショナルAfrica」には、白鳥くるみ代表が出演しました(報告)。


アフリカンフェスタ2007 日比谷公園にて

プロフェショナルAfrica

フェスタでは、NGOブースに出展をしたほか、土日の2日間、メインステージで行なわれた「プロフェショナルAfrica」に出演しました。プログラムは、アフリカで活躍する2名のゲストに、仕事のエピソードを聞くことで、アフリカで仕事をするということが、どのような事なのかを紹介していくというものです。

 「プロフェショナルの流儀」というNHKの人気番組があって、ちょうどこんな感じのプログラムですと、エチオピアでメールを受け取り、日本に帰国後すぐにディレクターの方からのインタビュー。数日後に進行台本が届き、出演当日には、司会の方(NHKアナウンサー)と2時間の打ち合わせなど、TVと同じように本格的なつくりです。台本とは違う話も飛び出した、当日の様子を少しだけご紹介すると・・・



■ 登場
司会
〜アフリカではたくさんの日本人が活躍しています。企業や官庁の職員、海外支援のNGO、そしてまったくの個人など、様々な立場の方たちがプロとしての誇り、技術、意地、情熱、様々なものをかけて、この瞬間も、アフリカの大地で闘っています。しかし、アフリカは、厳しい自然環境、政情不安、物資の不足、習慣の違い、言葉の障害などじつに多くの困難が存在しています。
 彼らは日々、そのような困難の中で、どのように活動をしているのでしょうか?アフリカで働くということは、どのような事なのでしょうか?〜

■ 仕事の道具拝見
司会 「さて一体この方は、何のプロなのでしょうか?アフリカで使っている仕事の道具をいくつかお持ちいただいています。見せていただきましょう」

司会 (バックから品物を取り出す)「水、アメ、クッキー、写真・資料、スケッチブック、デジカメ、救急用品、防虫剤、サングラス、布、笛が出てきました。こうしてみると食料と水、薬、笛など緊急時に備えているように見えますが・・・」

白鳥 「はい。乾燥地の村に行くので、水は必需品です。食料は、車がパンクして動けなくなったときのため。でも実際は、現地で子どもたちへのプレゼントとして役に立つことが多いです。薬も、自分で使うよりは、現場で乞われてあげる場合が多いです。笛は緊急時に人を呼ぶため。布は、寒暖の差を防ぐための防寒着、日よけ、そしてタオルにと何通りにも使えて便利です」

司会 「スケッチブックは何のためですか?」

白鳥 「揺れる車内でメモをとったり、写真に撮られるのを嫌がったりする人も多いので、その際にスケッチするためです」  などのやり取りがつづく・・・。

■ 仕事の現場
司会 (写真を見ながら)「それでは次に、白鳥さんの仕事の現場を写真で紹介してください」

白鳥 「はい。これが私の住むエチオピアのアダマです。アフリカ大地溝帯の底にある街です。これは自宅兼オフィスの写真。そしてアダマから100km離れた、現場のあるファンターレという街の風景と現場の写真です」

司会 「なにやら建物の写真。それから子どもたちが机に向っています。学校のようですが・・・。」

白鳥 「はい。私は、教育開発の専門家で、アフリカ理解プロジェクトというNGOの代表をしています。エチオピアの牧畜民の住む村で農村開発活動をしている現地NGOと一緒に、校舎の整備や女子奨学生の支援を行なうという、教育支援活動をしています。

司会 「それでは写真を見ながら、白鳥さんの仕事について、もう少し詳しく聞かせてください。この写真はなんですか?」

白鳥 「はい。この写真は、現地の女の子の現状を撮った写真です・・・。」

(以下、写真の説明)
○大家族のなかで、家事、水くみ、まき運び、家畜の世話。すべて女性の仕事。女の子は学校に行く時間が無い。
○そこで、女の子が教育を受けることのできる設備や制度(校舎や奨学金制度)をつくる。
○寄宿舎には、ソーラー発電による電球が1個あり、その下でみんなで勉強する。
○丁寧に書かれたノートは、親姉妹の教科書になる。子どもたちは、質問熱心で学習意欲旺盛。
○奨学金制度で支援している女の子。歴史学者を目指している。
○このように、建物や奨学金制度の整備を通じて、教育の場の創出と質の向上を目指している、 などなど。

■ アフリカでの仕事の流儀
司会 「この様な活動をしているNGOの代表として、白鳥さんは、日頃どの様なことに気をとめながら仕事をしているのでしょうか?」

白鳥 「アフリカで私は、三つのA」を心がけています。」「“焦らず、あなどらず、あきらめない”この三つのAです。」 「ねばり強く、丁寧な対応のなかにも相手を動かす情熱をもって交渉にあたる」「相手と対等な立場で考える。こちらの考えを一方的に押し付けない」「経過を楽しむ気持ちで、柔軟に結果を追求する粘り強さ。これがよい結果につながる」など、など。
■ 一枚の写真
司会 「様々な困難のなかで、白鳥さんのようなベテランでも、時にはくじけそうになることはありませんか?」
白鳥 「はい。そんなときは、パソコンのなかある一枚の写真を見るようにしています・・・。」

(以下、一枚の写真を見ながら)
○タンザニアで小学校を建てたときのこと。
○これでこの地域の子ども全員が学校に通えるようになったと思った。
○しかし開校の日、ふと見ると教室のなかを覗いている子どもがいた。
○学校に行けない子どもがまだいる。とても羨ましそうに授業を眺めるその姿が目に焼きついた。
○こういう子どものためにもっともっと頑張らなければと思った。
○今でもくじけそうになるとこの写真を見て自分を奮い立たせる。

■ アフリカのプロフェショナルとは
司会 「最後に、白鳥くるみさんが考える、アフリカにおけるプロフェショナルとは、一言で表すとどんなことでしょうか?」
白鳥 「高いこころざしと熱い心を持ちながらも、冷静に判断する人だと思います・・・。」

(以下)
○こころざしは自分を動かし、熱い心は相手を動かす。そして冷静な判断が、必要なところに必要な支援を届ける、という成果につながる。

■ ファナーレ
 司会 「さてお二人からお話を伺ってきましたが、アフリカで働くプロフェショナルは、決してスーパーマンではありませんでした。むしろ逆に、優しさが印象的な人だったり、落ち着いた物腰の方だったりと、想像していた姿とは違った方たちでした。しかし、そんな表情の下に、その分野に秀でた豊富な知識と経験を持ち、そしてなにより熱い情熱が感じられたのが印象的でした・・・。以下、白鳥と堀内さんの感想など。
 アフリカでは、今後も様々な分野で海外からの支援を求めています。皆さんの持つ知識や技術もアフリカで役に立つかもしれません。今日、このステージをご覧頂いた方のなかから、アフリカで活躍する明日のプロフェショナルが生まれることを期待しながらお別れしたいと思います。」
 
 若干持ち上げられすぎの部分もありますが、NHKプロ司会の方の質問に答える形での進行が話しやすく、一般の方たちにも分かりやすく現場の様子が伝えられたのではないかと思っています。

文責:白鳥くるみ


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