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「みんなの学校」プロジェクト
(08年リーフレット)




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エチオピア「みんなの学校」でサイエンスセミナーを開催!

サイエンスセミナーの目的やこれまでの実績など

エチオピアの理数科隊員派遣校での開催を中心に、これまで15回以上も実績を重ねてきたサイエンスセミナー。
そもそも、暗記一辺倒の教育に主眼が置かれているエチオピアの理数科教育。授業だけでは興味がわかず、不思議・疑問について自分で考える機会がほとんど無い生徒達に対して、理数科教育の面白さを伝え、興味を持って自分で考える機会を与えることができれば、と思ってスタートした。
セミナーでは自然現象や数学の定理などをできるだけ身近な材料を使って実験演示することで、自然科学についての興味を深めてその素晴らしさを感得してもらい、自分で考える機会を多く取り入れるなど工夫をしている。
「みんなの学校」は、隊員派遣校以外であるにもかかわらず、皆さんの協力を得て開催することができた。



場所/開催日

「みんなの学校」中学校 Dandi Gudina General High School・野村環境教育教材開発センター 2008年1月12日


スケジュール

6:30〜アジスアベバ出発
8:10〜アフリカ理解プロジェクトオフィスで「みんなの学校」ブリーフィング&休憩
10:00〜メタハラ学校到着 準備
10:30〜セミナー開始
14:00〜セミナー終了 隊員はアジスに移動(昼食、帰路)
*GTFと事前打ち合わせあり


セミナーの内容

1.中司・小林:
「(Opening)Using the compressed air Let's launch a PET bottlerocket!!」 

日本で有名になった圧力の物理実験。水の入っているペットボトルと入っていないペットボトル。さぁ、高く飛ぶのはどっちかな?


2.榊原:「Invisible ink」 

化学物質の特徴を生かした化学実験で、日本名「あぶり出し」。身近なレモンなどを使って行うことができる。


3.小林:「Mathematical proofing」

一見正しそうな証明もよく考えたら間違いであることに気づくはず。トリックに引っかからず、数学証明は地道に、そして確実に行っていかなければならない。  


4.中司:「Application of magnetic field」

磁界は、天然磁石にだけ存在するものではありません。電池とコイルを使って電磁石を作る物理実験。 


5.山根:「What’s the Mediums ring and so on 」 

数学で有名な「メビウスリング」など、さまざまな面白いトピックスをクイズ形式で出題。みんなで楽しく考えてみよう。


6.東上:「Hydrogen Explosion」 

水素を発生させる化学実験だが、場合によって水素が爆発したり爆発しなかったり。この違いまで、実験でしっかり理解しよう。


7.冨永:「Riddle of the Area using a Pythagoras’ theorem」

有名な「ピタゴラスの定理」を使った数学問題。実際に折り紙とハサミを使って各自で考えてもらったが、よく考えなければ解けない難問。 


8.永喜多:「Wave length」 

音の波長を実際に楽器とオシロスコープで体感する物理実験。波長の関係は、ギターの弦を見ればすぐ分かるよ。


9.冨永:「Nuclear technology ~Do you know “Hiroshima and Nagasaki”?~」 

核技術について、理数科的に利点と欠点との2つからアプローチ。しかし、どんな科学技術であっても最終的に使うのは人間次第。それを忘れてはいけない。ヒロシマ・ナガサキで起こった惨事を後世に・世界中の人々に伝えていくのが私たち日本人の使命だと思う。

広島原爆セミナーの詳細:http://africa-rikai.net/letters/index.html

〔セミナー参加人数〕

エチオピア理数科教師(7人)体育教師(1人)
エチオピア生徒:5年生〜12年生 105人 
教師: 数学教師(1人) 物理・理科教師(1人) 
GTF:スタッフ(3人)

生徒の感想から

質問回答者
Grade 10 11 12 無記名 総計
人数 48 27 90

 

・ 今までに見たことが無い、とても刺激的で魅力的な実験だった。
・ 私はSocial Scienceの生徒だけど、このセミナーで科学に興味を持ち始めた。
・ セミナーを行ってくれたことに本当に感謝している。今回だけではなく、是非今後も続けてほしい。

生徒の感想の多くはセミナー開催に当たって、感謝と継続を望む声ばかりでした。
原爆セミナーに関して(質問:How did you think after watching “Nuclear technology”?What do you do for making this world better place?)主な回答は以下のとおりです。

・ 最初にこの事実に怯え、驚いた。
・ この原爆の事実を知って悲しく思う。
・ 発展のためにはいいと思うが、損害・破壊もありとても悪い。
・ 私たちは平和に生きていくべきだ。
・ 全てのことを一生懸命していくことだ。
・ 私たちは核技術を平和目的のためだけに使うべきだ。
・ 各技術の欠点や問題の解決法を見つけなければならない。
・ 私たちは核技術による破壊に皆で反対していかなければならない。
・ 全てのことを、何が重要で何が重要でないか世界中でお互いに話し合いながらよい世界に進めていくことが必要だと思う。
 



話には聞いていた「暑さ」は予想以上で、エチオピア在住の私たちもびっくりだった。日ごろのセミナーには無い、暑い「汗」をかきながらのセミナーは、生徒からの質問攻めにも汗をかいた。たくさんの質問が出たのは、生徒の熱心さの表れだろう。

当日の朝、首都アジスアベバを出発し「みんなの学校」でセミナーを行うため通常よりも変則的な日程となった上、「原爆セミナー」も加わって少々長くなってしまったセミナーだったが、子どもたちは最後まで真剣に聞いてくれた。普段の授業には無い、理数科の面白さを感じてくれたのではないだろうか。また、原爆セミナーに関しても、利点・欠点の説明も含めて、言葉だけの説明ではわかりにくいので、プレゼンテーション内でできる限り写真や絵図を用いる工夫をした。また、「そもそも、日本がどこか知っている?」など、できる限り対話も取り入れ身近に感じてもらえるように配慮した。ビデオ視聴やポスターの掲示はやはり具体的な事実、特に視覚にも訴えられるものの方が、セミナー後も印象に残るし、事実をきちんと伝えられると思って取り入れた。最後は、現在の「核の状況」を伝え、これらの利点・欠点を対比させることで63年前の悲惨な事実を繰り返さない行いを、我々人類はしていかなければいけない、とのメッセージを伝えた。

セミナーを通して伝えられること、それでもやはり伝えられないことがある。このような特別な「セミナー」だけではなく、「普段の授業」からこういう理数科の面白さ・不思議さを伝えていきたい、というのが私たちの望みだ。反省を踏まえながら改善していき、隊員派遣校以外でもどんどんセミナーを開催していきたいと思っている。いよいよ念願であった「現地教師向けセミナー」のエチオピアでの開催も現実味を帯びてきた。私たちの理念や考えを、子どもたち、そしてそれを教える教師たちにも、これからも伝えていきたいと思っている。 

(文:冨永栄治)

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