「ガールスカウト東京第36団」(以下GS)は、99年よりタンザニアやエチオピアの女子奨学生支援を行なっています。また寄付だけにとどまらず、団全体で「アフリカを知るためのワークショップ」など、開発教育の取り組みも展開しています。
http://africa-rikai.net/teachers/activities/girlscouts.html
私たちアフリカ理解プロジェクトは、GSと奨学生とのコーディネート(現地NGOを通じて)や、アフリカに関する学習をサポートしています。
(カラユの子どもたちとすっかり仲良くなりました)
ガールスカウト運動は、「自分自身と他の人々の幸福と平和のために責任ある市民として、自ら考え、行動できる女性を育成する」ことを目的とした生涯教育活動です。英国に本部を置く世界的な組織で、アフリカを含む世界各国144カ国に約1000万人、日本では約5万5千人が会員として登録しています。
http://www.girlscout.or.jp
http://www.girlscout.or.jp/activities/fellows/f06jul03.html
今回のスタディーツアーは、GSのリーダーたちから「みんなの学校」を視察し、支援している奨学生と交流を持ちたいという希望があり、アフリカ理解プロジェクトとパートナーNGO(GTF)が共同で企画しました。
【日程】 2007年2月11日〜16日
● 2/11
アディス・アベバ空港着
市内見学(半日コース)アディス・アベバ大学民俗学博物館見学
(まずはエチオピアの歴史・文化をおさえる)
アフリカ理解プロジェクトオフィスのあるアダマへ(高地から大地溝帯の底へ)
● 2/12
JICAエチオピア農民支援プロジェクト視察&村の農家を訪ねよう!
http://project.jica.go.jp/ethiopia/5065025E0/
(プロジェクト対象農民の畑を見学)
体験!ソドレ温泉打たせ湯(地元の人とホットな付き合い)
● 2/13
体験してみよう!
エチオピア式コーヒーの淹れ方、ヘアスタイル講座、伝統衣装の着方、
インジャラを食べてみよう、エチオピア料理の作り方etc
(髪の毛を編みこみ、伝統的なショールで) (インジェラ料理)
● 2/14
「みんなの学校」小学校視察&ワークショップで交流
GSワークショップ(1回目)
フィリップチャートで日本紹介、じゃんけんゲーム、折り紙などでWSは大盛況!
(折り紙でかぶとを作りました)
カラユ牧畜民の家族を訪問
村まで徒歩。道のりは暑くて遠かったですが、歓迎をうけました。GTF(パートナーNGO)のような存在がなければ、牧畜民コミュニティーの訪問は、通常は難しいことです。
(炎天下を歩いてたどりついた村では大歓迎を受けました)
GSワークショップ(2回目)
ソーラ電燈1個の下で、2回目GSワークショップ。カラユの小・中学女子生徒から、日本の「見合い結婚」「日本の牧畜」「日本民族のルーツ」などの鋭い質問があいつぎ、GSたじたじ。
(楽しい話題、真剣な話題で盛り上がりました)
カラユの子どもたちによるワークショップ
カラユ伝統歌と踊り。ユーモアがあってすばらしい演技のスタンツ(寸劇)を披露してくれました。
(カラユの歌と踊り)
学校のゲストルーム泊
満点の星空とワークショップが盛況であったことに大満足!小学校に電気や水道はないけど、穏やかで満ち足りた一夜を過ごしました。
● 2/15
「みんなの学校」中学校視察&奨学生と交流
建設中の教室や環境教育センターを視察。女子奨学生3人と話をしました。奨学生の1人ガレさんが、『奨学生選ばれたという幸運が私にはよく分かっています。与えられたこの機会を逃さず、自分の将来に必ず生かします』と語っていたのが印象的でした。
(奨学生たちと将来を語り合う)
アワシナショナルパーク視察
オロモ州とアファール州にまたがるサバンナ地帯、エチオピア第2位のアワッシュ滝、ヤシに囲まれた温泉池、JOCV隊員の整備したビジターセンターなどを視察。エチオピアの持つ、多様な可能性を実感しました。
(アワシュ公園内の温泉で)
● 2/16
アディス・アベバ市内見学(一日コース)、日本へ帰国
早速GSミーティング(Thinking Day)、USA横田基地のGSイベントなどで、リーダーたちによるスタディーツアーの報告が行なわれました。本の販売や募金活動などを通じて、今後もアフリカに対する理解を深めていきたいと思います。
ガールスカウト日本連盟東京第36団 レンジャーリーダー藤井智子
「みんなの学校」の学生たちはみんな、かわいい。そして賢い。学校に行って感じた印象です。
少しでもこんな学生の力になれていたんだと嬉しくなりました。と同時にどんなに話を聞いていても「百聞は一見に如かず」だ、ということを思い知りました。ガールスカウトの支援は、一方的に資金援助をするだけではなく、相手が分かっていて、手紙もやり取りして、充分顔の見える関わりがあると思っていました。でも実際行ってみて、学校の様子や学生と接することで、自分がやはりどこかで他人事と思っていたんだなと痛感しました。
今回はカラユ牧畜民やローカルNGOの背景、大学へ行った子の例、日本大使館の援助の実態なども見せてもらい、自分たちのできること、やってることが、どういう学校のどういう部分なのかを知ることもできました。今回の経験によって、援助がお金だけではなく、本当に人と人とが思いやりながら助け合えるという気持ちの伴った援助ができる気がします。祈ること、気持ちが通じることも支援にはとっても大切だと思います。
それから・・・泊まった日に見たきれいな星空が忘れられません。純粋に素朴な暮らしをしている人には見えて、物や情報に埋もれる暮らしをしている人には見えない大切なものがあるんじゃないか・・・なんてそんな気持ちになりました。
これからも、日本からバリテさんと学校がうまくいくことを祈っています★
S U P P O R T
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