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「みんなの学校」教師ダイアリー・バックナンバー

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No. 1 2008/11/1「メタハラは熱い」
No. 2 2008/12/
27「熱心な生徒たちと学習環境」
No. 3 2009/3/1 教師の一日
No. 4 2009/8/14 一年を振り返って(前編)
No. 4 2009/8/14 一年を振り返って(後編)
No. 5 ゴミのポイ捨て問題
No. 6 一学期が終わって
N0. 7 最終回「人と人のぬくもり」


「みんなの学校」プロジェクト
(08年リーフレット)

みんなの学校訪問レポート

アフリカ・エチオピアの現状
たくさんの女の子に教育を。
なぜ、教育支援が重要か

牧畜民を取巻く環境と教育
気候変動と牧畜民の暮らし
2008年の干ばつ報告

女子学生への支援

これまでの支援実績


エッセイコンテスト
エッセイコンテスト
第2回詩とエッセイコンテスト

教室建設
教室建設レポート
オープニングセレモニー

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支援者のスタディツアー
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NGO-JICA相互研修
エチオピア・日本ダンス交流


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 No. 4 2009/7/25 一年を振り返って(前編)

みなさま、更新が遅れてしまいました、待望の教師ダイアリー第四回です。実は6月にパソコンが故障してしまい、一ヶ月パソコンなしの生活を送っていました。バックアップすらとっていなかったので・・・「備えなしで憂いあり」でした(泣)

さて、今回は六月末に無事(?)今年度を終了した「みんなの学校」の一年を振り返ろうと思います。エチオピアは9月中旬から新年が始まる「エチオピア暦」を使っているため、6月末が学年末になるんですね。私が「みんなの学校」の同僚・生徒と共に暮らしたこの一年、一つ一つの出来事を思い起こしながら書いていこうと思います。

2008年9月中旬、エチオピア正月を迎えた翌週から学校は始まりました。いや、「始まる予定」になっていました。でも、ここはエチオピア、初日に揃った教師は私を入れて二人、生徒は数人。まだエチオピアに来て日が浅かった私はしみじみと「これがエチオピアの学校で働くってことかぁ」と感じてしまいました。一週間経ったころから教師と生徒が徐々に揃い始めてようやく授業が始まった・・・のですが、朝礼の写真を見ても分かるように、しばらくは教師も生徒も一割ほどしか来ないのでさびしいもの。この時期は生徒も制服を着ておらず時間割もまだ定まっていなかったため、なんだか本当に学校が始まったのかどうか良く分からない微妙な時期でした。



この頃は、教育局主催の「教師対象セミナー」が突然開催されて休校になるなど、生徒が完全にないがしろにされている時期でもありました。真面目な生徒に「学校が始まっているのになぜ授業をしないんだ。俺達は学びたい。教えてくれ。」と言われたときは何も返答できず、自分の無力さをまざまさと感じたのを覚えています。教師も生徒もいるのに、教育局の都合で授業ができないのは、とても辛かったですね。

結局、教師と生徒がほぼ全員揃い、ちゃんと授業が始まったのは10月の初め。ここから私の怒涛の日々が始まったのです。私が教えている数学はエチオピアでも最重要視されており、一学期は補講も含めて週25コマも教えていました。日本で教師未経験の私は毎朝、疲れを引きずりながら学校に通っていましたが、そんな時に心の支えになるのが同僚教師との楽しい会話、生徒の笑顔、真面目な生徒の「学びたい」という意欲。中には生徒をしからなければならないことも多々ありましたが、でも、その他の部分では生徒や同僚との触れ合いにはとても癒されました。エチオピアは触れ合いの国、そう感じながら一学期の日々は過ぎていったのです。



ところで、一学期は祝日がたくさんある時期です。人柄が温かく友好的なエチオピア人は他の人を招待するのが大好きで、私も祝日のたびに同僚や大家に招待されたのですが、ご馳走してくれる料理とお酒の多いこと。毎回、食べすぎ飲みすぎで腹がはちきれんばかりになっていました。完全に寝正月状態の幸せな一日に心を癒されて、さぁ、明日からまた仕事を頑張ろう・・・とは決して思わないのがエチオピア人、同僚教師も生徒も祝日の翌日から「自主休校」してしまいます。通常は自主休校が二日程度、大きい祝日の後は一週間くらい続いてしまいます。生徒いわく、エチオピアでは大型連休は自分で作るもの!らしく、祝日が多くある学期末は自主休校が多くて大変でした。ただでさえ、教科書の内容が多くて授業時間が足りないのに・・・。同僚教師は「教科書が全部終わらなくても仕方が無い」とのんびりしていましたが、私は一人で焦っていました。その辺りにも、時間に異常に几帳面な日本人と、時間に大らかなエチオピア人の差が見え隠れしますね。



そんな一学期も、1月末に行なわれる期末テストで終了です。今年度の生徒は例年に比べても理解度が少し低かったようで、職員室では「今年はなんでだめなんだろう?来学期はどうすればいいだろう?」という話で持ちきりでした。同僚教師も教育をよりよくしたいという意欲は持っているんですね。ただ、結局、「生徒がだめだから仕方ない」という結論に達してしまうのが残念なのですが・・・。意欲はあるけど、ノウハウを知らない。そんな人たちに、私はノウハウを伝えていけばいいんだろう?という大きな宿題をもらってしまった気分でした。



こうして一学期が終わり、二週間弱の学期休みを挟んで始まった二学期は、長くなってしまったので変則的に教師ダイアリー第四回(後半)に続けちゃいましょう。

私が二学期のために用意した飛び道具!次々と現れる思わぬ難敵!そこに立ち向かう協力隊員、中田芳史!「みんなの学校」の生徒の運命はいかにっ!教師ダイアリー第四回(後半)、近々アップ予定です!!

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