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「みんなの学校」教師ダイアリー・バックナンバー

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No. 1 2008/11/1「メタハラは熱い」
No. 2 2008/12/
27「熱心な生徒たちと学習環境」
No. 3 2009/3/1 教師の一日
No. 42009/7/25 一年を振り返って(前編)

No. 4 2009/8/14 一年を振り返って(後編)
No. 5 ゴミのポイ捨て問題


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 No. 6 2010/2/8 一学期が終わって

みなさん、こんにちは。三学期真っ盛りの日本に対し、「みんなの学校」はちょうど一学期が終了したところです。今年度の生徒はかなり勉強熱心で日々生徒から質問を受けていたため「今学期こそは」と期末試験にも期待したのですが・・・健闘むなし。やる気に反して基礎学力が全く追いついておらず、学問における基礎の重要性を痛感する結果に終わってしまいました。残念無念・・・・。
さて、今回はそんな一学期を振り返ってみましょう。今学期の特徴は「教師のやる気アップ」と「素直な生徒たち」。おかげでこれまでの活動が結果として形になった一学期でした。




まずは「ゴミ拾い」。昨年度から有志生徒と一緒に始めた「校内ゴミ拾い活動」が遂に大きく実を結びました。昨年度は生徒と私がゴミを拾うのを横目で見るだけだった教師たちが今年度は中心となり、校内にゴミ箱を設置、植樹した上で、校外一斉清掃まで行ないました。さらに「みんなの学校」で発案した「ポリタンクから作る簡易ゴミ箱」が他校にまで普及!エチオピア人が自発的に活動して普及に繋がったことは本当に驚きです。私が始めた活動が同僚教師の手に渡って継続される、これほど嬉しいことはありませんね。あとは私の帰国後も、同僚教師のやる気が持続することを祈るばかりです。

ただ、ゴミ拾いに関しては、「拾ったゴミをどうするのか?」という根本的な問題が残されています。現在は全て焼却処分ですが、ゴミの何割かはビニール袋やプラスティックなので、それらをまとめて燃やすと逆に環境汚染です。本当は紙なども含めてリサイクルできる仕組みを作り上げられれば一番いいと思うのですが、ボランティアレベルでは資金調達もままならず、片手間では難しい問題です。

一方、満を持して開始した「サイエンスクラブ」も順風満帆。初めて見る実験の数々に生徒たちは興味津々。一学期の最後の実験で「視覚の盲点」の実験をしたときは、「先生、何も起こらないよ〜」という声から始まり、徐々に、「先生!点が消えた!?」という声に変わっていき、見ていて微笑ましい限りでした(※1)。ちなみに同時に行なった視力検査によると、街中に住む生徒たちは1.5〜2.0で、カラユの生徒たちは3.0前後。マサイの6.0には及びませんが、それでも3.0ってすごいですよね。0.05程度の私に少しおすそ分けしてほしいくらいでした(笑)




そんなサイエンスクラブも生徒たちの成長が目に見え始めています。初めは実験を見て驚いて「マジで?たのし〜」で終わっていた生徒たちの反応が、回を重ねるごとに「マジで?でも何で?」という質問に変わってきているのが、教師としては嬉しいところです。やはり、実験は「楽しむ」だけで終わらすのではなく「そこから何かを得る」ことが重要。あと二ヶ月の間にどれだけ生徒の「好奇心」を「科学」に結び付けられるか、最後の最後の大仕事だと思っています。

そんな充実した今学期でしたが、仕事の合間を縫って先日、アフリカ理解プロジェクト主催で行なわれた「日本の子供たちとのテレビ会議」にも出席してきました。世界銀行のテレビ電話を借りて行なわれたこの企画、日本からは中学校やガールスカウトの子供たちが、エチオピアからは「みんなの学校」や近隣小学校のカラユの子供たちが参加して、文化交流や質問のやりとりをしました。テレビ会議のあとにカラユの生徒に感想を求めると、生徒は英語が苦手ということもあり「楽しかった」「よかった」という感想に終始していましたが、文化の差を感じて何かを得ていたようです。エチオピアの生徒は言うべきことがあるときは強く意思表示しますが、「感想」や「自分の感じたことを話す」ということは大の苦手。「先生の言うことをそのままリピートするのが教育」というエチオピア教育の実情を反映しています。日本の生徒、エチオピアの生徒、どちらも長所・短所があると思うので、互いに足りない点を相手から学び、今後の成長に繋げていってほしいところですね。来年度は私は日本サイドからの参加かな?






そして、今週から二学期が始まります。残念ながら私は二学期の終了を待たずして三月末に日本に帰国してしまいますが、きっと、これまでに蒔いてきた種は芽を吹き出してくれると信じています。その芽が大木に育つかどうかはまだ分かりませんが、最後の二ヶ月、まだ発芽していない種に水をやり、出てきた芽を育てられるよう、最後の最後まで頑張っていきたいと思います。それが、自分の将来にとっても大木の芽になりますからね。さぁ、最後の二ヶ月、張り切っていくぞ!

※1 盲点の実験画像を貼り付けておくので、トライしてみてください。やり方は簡単。左目をつぶって右目で十を見つめます。その後、徐々に顔をパソコン画面に近づけるだけ。人にもよりますが、30cm程度の距離で●が消える・・・はず。



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